2023年12月17日

ココ・アヴァン・シャネル


ココ・アヴァン・シャネル」は2009年のフランス映画。英語タイトルは(Coco Before Chanel)アンヌ・フォンテーヌ監督 オドレイ・トトゥ主演

youtubeのフリー動画にあったので視聴しました。
言わずも知れたファッションデザイナー、ココ・シャネルがデザイナーになる前を中心に描いた伝記映画。

あらすじ
孤児院に姉と共にガブリエルが送られるシーンから始まります。ナイトクラブのシンガーやお針子をして暮らす彼女は、金持ち(貴族タイトルは持ってないけど、軍の制服をつくるビジネスで大儲けした一族なのだそう。階級社会は複雑ですね)エティエンヌ・バルザン(ブノワ・ポールヴールド)に気に入られ、彼を頼って豪邸で暮らすようになります。ガブリエル・ココ・シャネルは、華やかな貴族たちの世界でただそこに迎合するのではなく、自分自身のスタイルや自立心をもって自己を確立していきます。。。

所々に彼女が自分の洋服の趣味にうるさく、自分で着たい洋服を自作するシーンが登場します。自分の好きな機能的で動きやすいスタイルの洋服を着こなす、個性的な彼女と華やかでひらひらした貴族の女性たちを対比が面白いです。コルセットから女性を解放し、働く女性に機能的なスタイルを提供したシャネルの伝記なのでそっちを描くことを期待してしまうのですが、タイトルにあるようにシャネル前のココのお話なので、彼女がデザイナーになる前の当時貴族社会がまだ残っていたころの風習や男女関係を中心にストーリーが進みます。

自分が好きになった男(アーサー・キャペル)は自国イギリスで結婚するので愛人関係を続けることを選ぶのですが、(当時の貴族社会のあるあるですかね)ちゃっかりお店を出すお金を支援してもらっていたり、ガチガチの階級社会で貴族ではない普通の女性が成功するにはそれなりのサポートがないと厳しいわけであって、ただ愛に生きるなんてやってたらシャネルは誕生しなかったわけですね。でも、バルサンからのプロポーズは断るところがシャネルらしさで、リッチなマダムとして安泰した人生を生きるより、自分の好きなこと=服装デザイン(最初は帽子デザインから始めてましたね)をして生きる方を選んだわけですね。

映画を見た後にシャネルについて調べていて、実はシャネルはミススペルで、出生届にChasnelを間違えてChanelと記入された事からきてるんだそうです。シャネルの方が響きもいいし、チャスネル(シャスネル?)だとブランドイメージが変わっちゃいますよね。。。

ココ・アヴァン・シャネル (字幕版) - オドレイ・トトゥ, ブノワ・ポールブールド, アレッサンドロ・ニボラ, マリー・ジラン, エマニュエル・ドゥボス, アンヌ・フォンテーヌ, カミーユ・フォンテーヌ, アンヌ・フォンテーヌ, キャロル・スコッタ
ココ・アヴァン・シャネル (字幕版) - オドレイ・トトゥ, ブノワ・ポールブールド, アレッサンドロ・ニボラ, マリー・ジラン, エマニュエル・ドゥボス, アンヌ・フォンテーヌ, カミーユ・フォンテーヌ, アンヌ・フォンテーヌ, キャロル・スコッタココ・アヴァン・シャネル 特別版 [ オドレイ・トトゥ ] - 楽天ブックス
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posted by 淀川あふるー at 16:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 伝記 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2019年08月20日

Claws クローズ



2017年6月11日にTNTで初演されたアメリカの犯罪コメディドラマテレビシリーズ。フロリダにあるネイルサロンで働く、脛に色々と傷を持ってる女たちが繰り広げるドタバタ劇です。

あらすじ
デスナ(ニーシー・ナッシュ)が経営するネイルサロンには、ちょっとサイコで色々な人格を作り上げるお勤め上がりのポリー(キャリー・プレストン)、薬中上がりでギャングの養子の旦那と二人の子供を抱えたジェニファー、レズビアンで機能不全家庭(のちに両親はどちらも実はゲイだという事が分かり、家族全員ゲイ一家という事が判明します)で育ち、若くして産んだ子供を取り上げられてしまったアン、行く先々で問題を起こすバージニアが働いています。デスナ自身には自閉症を持った弟がおり、二人で養父母を転々とし、虐待にあった過去があります。

姉御肌のデスナは皆に慕われるのですが、サロンを大きくする夢のために、ボーイフレンドのローラー(こちらもギャングアンクルダディの養子)の資金洗浄を手伝っています。夢のために危ない橋を渡るデスナですが、もちろん悪に手を染め始めるとそう簡単には抜け出せないわけで、次から次へと問題が起こります。

弟といい暮らしをするため、サロンをもっといいエリアに移すため、奮闘する彼女の運命やいかに??

デスナの懐の大きさがこのドラマの魅力の一つなのですが、普通に生きていけない社会からはじかれちゃったような女たちをどこまでも面倒みてしまう彼女の周りにはトラブルが絶えません。コメディなので深刻な状況でもおかしな事が起こってストーリーがどんどん展開していくのを楽しめるドラマです。

ローカルギャングのボス役で、ブレイキング・バッドのハンク役だったディーン・ノリスが登場しています。なまりのある口調で、怖いんだか情けないんだか分からないコミカルなキャラクターを演じています。
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posted by 淀川あふるー at 11:53 | Comment(1) | テレビドラマ/シットコム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2019年05月04日

TABOO タブー




タブー」(TABOO)は2017年のイギリスBBC制作のドラマ。トム・ハーディ主演、製作総指揮・原案 チップス・ハーディ、スティーブン・ナイト。

19世紀のイギリスが舞台の騙し合い、腹の探り合い、出し抜き合い、それにスピリチュアルな何かが加わった、手に汗握るドラマです。

あらすじ
アフリカに渡って死んだとされていた主人公ジェームズ・ディレイニー(トム・ハーディ)が、父の死亡の知らせを聞いてイギリスに帰還するところから物語は始まります。ミステリアスで、奇妙なアフリカの言葉を発したりするジェームスは周りから煙たがられるのですが、その理由のうちの一つは父親の所持する遺産にあります。

腹違いの妹とその夫が相続してイギリス王室に受け渡されるはずだった、アメリカとイギリスの戦争終結の際に有利にビジネスが執り行われるカギとなるあるものの存在をいち早くかぎつけたジェームスは、スパイたちを上手に使って東インド会社、イギリス王室、アメリカの間で命のかかった駆け引きを始めます。。。。

登場人物はどいつもこいつも一筋縄ではいかない腹黒さやずる賢さがあって、主人公のジェームスはもともとの頭の良さや運の良さに加えて、アフリカで身につけた霊感??をも活用して相手に立ち向かっていきます。何かがあるときは、とても不気味なビジョンがジェームスに降りてきて危険を察知するのですが、歴史的なドラマの中にいきなりそういうシーンが出現するので、初めは「なんじゃこら?」と思ってしまいました。

あと、当時の生活の再現が生々しくていいですね。電気なんかない時代、薄暗いキャンドルの灯りが頼りのマンション内、手で羽をむしり取ってディナーの準備をするシーン、下水システムなんてない泥の裏路地にある屠殺場、ああ、現代に生まれてよかったと思ってしまいます。

シーズン2も制作中なようで、早く続きがみたいですね。

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posted by 淀川あふるー at 11:10 | Comment(0) | テレビドラマ/シットコム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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