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カールじいさんの空飛ぶ家」(Up)は、2009年のアニメ映画。
さて、今更ですがついに観ました。ピクサーは子供向けのアニメーションの中に、何か大人が感じるノスタルジーが所々入る事がありますね。この作品はもちろん子供も楽しめると思うのですが、大人向けのアニメですね。『老い』や『第二の人生』なんかについてさらっと盛り込んでいる所に、ただのエンターテイメント・アニメとして終わらせない、制作側の意気込みを感じます。子供を映画館に連れて行くのは大人だから、大人も楽しめる映画を作ると言う方向性は間違ってはいないですね。そしてハンカチの用意が必要かもしれないくらいに、大人の心を揺さぶります。
あらすじ
冒険に憧れるカール少年。ある日、明るく元気で冒険好きな少女エリーに出会います。二人は成長して結婚し、いつか一緒に伝説の滝『パラダイス・フォール』に行こう、と夢を見て貯金を始めるのですが、車が故障したり急な物入りで結局資金が溜まらずに老年期を迎えます。カールはある日チケットを買ってエリーを驚かせようとするのですが、エリーは倒れ、そのまま亡き人となってしまいます。
一人暮らしをするカール。二人の思い出の家の周りは都市開発が始まり、工事が始まります。カールの元にも立ち退き要求が来るのですが、頑固に断り続け、思い出の籠った家を守り続けています。そんなある日、ボーイスカウトの少年ラッセルがやってきます。老人を助けたらレベルアップが出来るので、何か助けて欲しい事が無いかと尋ねて来たのですが。。。
カールじいさんは初恋の人と結婚するというラッキーな人だったのですが、二人の間には子供がなく、(エリーの不育症が原因のようなシーンが出てきます。)その分二人で最後まで仲良く暮らしていきます。それだから余計に先にエリーが亡くなってしまった事がショックで、二人の思い出の家に頑固に執着してしまうのですね。
可愛いラッセル君ですが、日系人の男の子ジョーダン・ナガイ君が、400人の応募者の中から『お喋りが止まらない子』として目に止まり(ラッセルのキャラのまんまですね)選ばれたそうです。しかも実は、オーディションを受けに来たお兄さんについて来ただけだったそうです。
お喋りが止まらないポジティブで元気なラッセル君ですが、実は複雑な家庭環境の子供で、どうやら施設に預けられている状況が徐々に見えてきます。さりげなく語られて行く登場人物の状況見せ方が上手ですね。わざとらしさのない人物の描き出し方に、どんどん感情移入させられてしまいます。
関係ないですが、大学の寮にラッセルがそのまま成長したような日系人ハーフのキムラ君という可愛い青年がいました。自分の名前を「キミュ〜ラ」と発音するので「キムラだよ!」「キミュ〜ラだよ!」と言い合って遊んでいたのを思い出します。
老人と子供、二人のハラハラさせられる大冒険も、観ている人を飽きさせないテンポの良さで見せています。名作アニメですね。
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posted by 淀川あふるー at 16:29
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