2017年10月03日

この世界の片隅に


「この世界の片隅に」は2016年の日本のアニメ映画。

あらすじ
のんびりして、少し抜けている主人公すずが、1944年、18歳で広島から軍港のある呉の北條家に嫁ぐ。淡々と平和に日常は流れていくのだが、徐々に戦況は悪化し、すずの日常も変化していき。。。。。

こういうアニメって日本でしか作れない。アニメは基本、非日常を描くものだけど、日本では実際にあった状況を生々しくリアリティを持たせて描くのね。人間が演じるわけではないのに、アニメで2Dなのに、凄く生々しい。

淡々と日常を生きて、そこで生活や時代に流されて、それでも自分の幸せを見つけていく。その時代の人たちの強さがよく表現されていて、グッとくる。

戦争もなく、食べ物は溢れ、何不自由ない今の方が人の心は病んでいるのかもしれない。何気ない日々が大切なんだと思わされる一作でした。

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タグ:片渕須直
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2012年12月30日

レミーのおいしいレストラン Ratatouille



レミーのおいしいレストラン」(Ratatouille)は2007年のアメリカ映画。ピクサーのアニメーション映画。

ピクサーの手がけるアニメーションは、ディズニーアニメーションの中でも大人が一緒に見れるような作品が多いですね。そして、ちょっと普通から外れてしまった変わり者の主人公がテーマになる事が多いですが、このアニメの中ではネズミのレミーが主人公です。ネズミのくせに料理が好き、キッチンにいたらゴキブリと共にもっとも嫌われるネズミがキッチンで活躍するアニメです。

現実世界ではキッチンから「盗み」を働いて食べ物を頂戴するネズミが、キッチンで自分の創造性を発揮しておいしい料理を作り上げてしまうという、ディズニーらしい夢物語の中にちょっと自分の先入観や偏見が試されるようなストーリーラインになっています。

あらすじ
レミーは名シェフ、オーグスト・グストーを崇拝するちょっと変わったねずみ。パリ郊外のとある家にある父親率いるコロニーの中で暮らしていて、リビングにあるテレビで彼の料理番組を見ながらシェフになる事を夢見ています。

ところがある日、レミーのヘマで家を追い出されてしまい父親達のコロニーからはぐれてしまいます。途方にくれたレミの前にグストーの亡霊が現れ、地上に出て冒険をするように誘われるのですが、地上に出るとそこは憧れのパリの町。しかもグストーのレストランの直ぐ側である事が分かります。

レストランの様子を盗み見るレミー。そこではレミーの憧れの世界が広がっています。様子を観察していると、ちょうどその日働き始めた新入りのリングイニが、こぼしてしまったスープを勝手に味付けして酷い事になっているのが見えます。いてもたってもいられなくなったレミーはキッチンに忍び込みます。。。

馬鹿げた大きな夢を成し遂げる、ディズニーの真骨頂が出ているアニメーションです。子供達にもっと夢を見ろ、大人達には出来上がってしまった先入観を外して人生を楽しめ、と言っているようですね。

もちろん、3Dといってもアニメなので、そこまで生々しく『ねずみ』ではないのですが、ネズミ軍団がキッチンで料理を始める辺りでは、大人には「うえええ」となってしまう様なインパクトがあるかもしれません。

思った以上に楽しめたアニメでした。
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2011年09月29日

カールじいさんの空飛ぶ家 Up



カールじいさんの空飛ぶ家」(Up)は、2009年のアニメ映画。

さて、今更ですがついに観ました。ピクサーは子供向けのアニメーションの中に、何か大人が感じるノスタルジーが所々入る事がありますね。この作品はもちろん子供も楽しめると思うのですが、大人向けのアニメですね。『老い』や『第二の人生』なんかについてさらっと盛り込んでいる所に、ただのエンターテイメント・アニメとして終わらせない、制作側の意気込みを感じます。子供を映画館に連れて行くのは大人だから、大人も楽しめる映画を作ると言う方向性は間違ってはいないですね。そしてハンカチの用意が必要かもしれないくらいに、大人の心を揺さぶります。

あらすじ
冒険に憧れるカール少年。ある日、明るく元気で冒険好きな少女エリーに出会います。二人は成長して結婚し、いつか一緒に伝説の滝『パラダイス・フォール』に行こう、と夢を見て貯金を始めるのですが、車が故障したり急な物入りで結局資金が溜まらずに老年期を迎えます。カールはある日チケットを買ってエリーを驚かせようとするのですが、エリーは倒れ、そのまま亡き人となってしまいます。

一人暮らしをするカール。二人の思い出の家の周りは都市開発が始まり、工事が始まります。カールの元にも立ち退き要求が来るのですが、頑固に断り続け、思い出の籠った家を守り続けています。そんなある日、ボーイスカウトの少年ラッセルがやってきます。老人を助けたらレベルアップが出来るので、何か助けて欲しい事が無いかと尋ねて来たのですが。。。

カールじいさんは初恋の人と結婚するというラッキーな人だったのですが、二人の間には子供がなく、(エリーの不育症が原因のようなシーンが出てきます。)その分二人で最後まで仲良く暮らしていきます。それだから余計に先にエリーが亡くなってしまった事がショックで、二人の思い出の家に頑固に執着してしまうのですね。

可愛いラッセル君ですが、日系人の男の子ジョーダン・ナガイ君が、400人の応募者の中から『お喋りが止まらない子』として目に止まり(ラッセルのキャラのまんまですね)選ばれたそうです。しかも実は、オーディションを受けに来たお兄さんについて来ただけだったそうです。

お喋りが止まらないポジティブで元気なラッセル君ですが、実は複雑な家庭環境の子供で、どうやら施設に預けられている状況が徐々に見えてきます。さりげなく語られて行く登場人物の状況見せ方が上手ですね。わざとらしさのない人物の描き出し方に、どんどん感情移入させられてしまいます。

関係ないですが、大学の寮にラッセルがそのまま成長したような日系人ハーフのキムラ君という可愛い青年がいました。自分の名前を「キミュ〜ラ」と発音するので「キムラだよ!」「キミュ〜ラだよ!」と言い合って遊んでいたのを思い出します。

老人と子供、二人のハラハラさせられる大冒険も、観ている人を飽きさせないテンポの良さで見せています。名作アニメですね。

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2010年08月27日

千年女優



千年女優」は、2002年の日本のアニメ映画。今敏原案・脚本・キャラクターデザイン・監督作品。

丁寧な作画と、時代を超えてテンポよく進むストーリー構成のアニメ映画です。

あらすじ
映画会社「銀映」の古い撮影所が老朽化によって取り壊されることになり、銀映の伝説の大女優、藤原千代子のファンだった立花源也は、カメラマンの井田恭二と共にインタビューをする事になる。立花はインタビューの前に千代子に小さな箱を渡すのだが、その箱の中には鍵が入っていた。。。

千代子のインタビューは、自分の半生を映画のストーリーを織り混ぜて回想する展開になっています。インタビューしている側も彼女の話と映画のシーンの中に登場し、彼女の生きたその世界を一緒に旅します。ある日、偶然出会った男に恋をして、その男を一途に追い求める千代子。その疾走する人生。女優として他人を演じてきた千代子の中で、その他人の話が自分の人生と繋がって行くという構成が面白いです。

昭和な雰囲気も、その時事に合わせて丁寧に描かれています。白黒写真や日本画の様にシーンが切り替わるのも効果的で見ていて楽しめました。話のつながりも、千代子の出演した映画とその時代設定を絡めてスピードよく展開して楽しめます。

おすすめのアニメ映画。



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posted by 淀川あふるー at 18:13 | Comment(0) | アニメ 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2010年08月26日

東京ゴッドファーザーズ


日本語版トレーラーが見つからなくて英語版です。

東京ゴッドファーザーズ」は、2003年の日本のアニメ映画。今敏原作・監督作品。

25日、急逝された今敏監督の作品。とても丁寧に、細部に至るまで描き出されている独自の世界が魅力的なアニメ作品です。

新宿でホームレス生活を送る、自称・元競輪選手のギンちゃん、元ドラッグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキのお話。クリスマスの晩、赤ちゃんを拾ってしまった事からすったもんだの大騒動が起こる。

ホームレスの3人が、その境遇にも拘らずコミカルで笑わせてくれます。また、3人それぞれ問題や過去を抱えているにも拘らず他人の事をほっとけない、人情のあるお話です。

大人をちょっとほっこりとした気持ちにさせてくれる、人情アニメ。まだ見ていない方にはおすすめです。

今敏監督のご冥福をお祈りします。


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