2012年01月05日

ノーサンガー・アベイ Northanger Abbey (ドラマ)



ノーサンガー・アベイ」(Northanger Abbey)は1987年のイギリスドラマ。BBC製作。女流作家ジェーン・オースティン原作。

イギリスの放送局と言ったらまず思い浮かぶのがBBC(英国放送協会 British Broadcasting Company)ですが、文学作品原作のドラマを含め、数々のクオリティーの高いドラマを制作しています。

この「ノーサンガー・アベイ」の"Abbey"は大修道院という意味があるのですが、主人公キャサリンが知り合いになったティルニー将軍一家の住む、元は大修道院だった大邸宅の事です。ちょっと不気味な古めかしくてお城の様に広い大邸宅が、夢見がちなキャサリンの好奇心をくすぐります。

あらすじ
世間知らずで純粋な地方の牧師の娘キャサリン・モーランド(キャサリン・シュレシンガー)。家族ぐるみの付き合いで子供のいないアレン夫婦に招待されて、温泉保養地のバースに行きます。良家の人々が集まる社交場でキャサリンの社交界デビューとなる訳ですが、そこでヘンリー・ティルニー(ピーター・ファース)と出会い、彼に良い印象を持ちます。

翌日、兄が友人ジョン・ソープと尋ねて来て、ジョンの母親がアレン夫人の旧友でもあったことから、彼らとの親交が始まります。兄はジョンの妹イザベラ(キャシー・スチュアート)と仲が良く、キャサリンも彼女と友達になるのですが、ジョンはキャサリンを気に入ってしつこく誘ってきます。キャサリンはあまり品の良くないジョンをよく思わないアレン夫人の意向もあって、ジョンを遠ざけます。

キャサリンはヘンリーの妹であるエレノアに近づき、彼らとの親交を深めようとします。そして、一人で過す事の多いエレノアのお相手役としてティルニー将軍(ロバート・ハーディ)に招かれ、彼らの住む「ノーサンガー・アベイ」で過す事になるのですが。。。

キャサリンは17歳という設定らしく、このくらいの年にありそうなたくましい空想力で白昼夢を見たりします。いきなりシーンが切り替わって、『男達に追いかけられ、さらわれて行く自分の妄想中』とか、面白くてクスっとさせられてしまいます。そして自分の好きなゴシック小説(奇怪なストーリーを扱った小説)のシーンの夢まで見たり、純粋なだけあってかなり影響され易い彼女の性質が伺われます。この演出が功を奏してラストシーンも妄想なのか、実際に起こっているのか一瞬分からなくなるようなまとめあげ方がされています。

そんなキャサリンの性質をからかって、ヘンリーは彼女の恐怖心や好奇心を煽るような事を言ったりするのですが、キャサリンは小説のストーリーと「ノーサンガー・アベイ」で起こったかもしれない出来事を想像し始めてしまいます。

純粋で素直なキャサリンを取り巻く、腹の中で何を考えているのかイマイチ分からない登場人物達の動きは、大きな事件が起こる訳ではないのにストーリーに引っ張り込んでくれます。なにげない人物描写の中にある不審点や少し思わせぶりな台詞は、その後の展開を予感させるような小さな手がかりがあったりして小出しに楽しませてくれます。

現実世界の人間は、小説のミステリーとは違ってもっと物質的な動機で動いていたりする訳です。やっぱり相手を見る目がないといつの時代も痛い目を見る事になるのですね。初めは見えなかった周りの人間の思惑や、身の回りで起こる出来事を通して、少女が一歩大人になるというストーリーです。

ノーサンガー・アベイ ジェイン・オースティン原作 豪華コレクターズデザインケース仕様 【日本語...
ノーサンガー・アベイ ジェイン・オースティン原作 豪華コレクターズデザインケース仕様 【日本語・英語字幕収録】 [DVD] / キャサリン・シュレシンガー, ピーター・ファース (出演); ジルズ・フォスター (監督)ジェイン・オースティン Collectable DVD-BOX(「分別と多感」「高慢と偏見」「マンスフィールド・パーク」「エマ」「ノーサンガー・アベイ」「説きふせられて」+特典DISC) / ハティ・モラハン, チャリティー・ウェイクフィールド, コリン・ファース, ジェニファー・イーリー, シルヴェストラ・ル・トゥゼル (出演); ジョン・アレクサンダー, サイモン・ラングトン, デビッド・ジルズ, ジム・オハンロン, ジルズ・フォスター (監督)ノーサンガー・アベイ [単行本] / ジェーン オースティン (著); Jane Austen (原著); 中尾 真理 (翻訳); キネマ旬報社 (刊)
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2011年11月17日

ふたりは友達? ウィル&グレイス Will & Grace


ジャックとグレイスの『ブリトニー』ダンスシーン

ふたりは友達? ウィル&グレイス』 (Will & Grace) は、アメリカのシチュエーション・コメディ(シット・コム)。1998年から2006年まで米NBCで計8シーズン放映。エミー賞を複数受賞。

NYのマンハッタンで暮らす、ゲイや(日本で言うところの)おこげの女の子のお話です。大都会はゲイの人達にやさしいコミュニティがある事が多いのですが、マンハッタンも専門職に就いて成功しているゲイの人達が沢山いますね。このドラマ辺りから、女の子のベスト・フレンドにゲイの男性が登場して来る事が多くなっています。確かに、ゲイの男性とは余計な心配をしないで付き合えるし、しかも女の子目線も理解出来るので最強の友達になり得る訳ですね。

主人公のグレースを演じているデブラ・メッシングが一躍有名になったシット・コムでもあります。映画にも進出していましたが、明るく我が侭で、割とめちゃくちゃな赤毛グレースのキャラのイメージが払拭出来ず、あまり成功はしていません。


ストーリーは四人の登場人物を中心にドタバタと進行して行きます。

ウィル・トゥルーマン(エリック・マコーマック)弁護士。登場人物の中では一番常識人。自分がゲイである事をカミングアウトするのに20年かかっている。周りの色鮮やかな登場人物たちに振り回される事も多い。

グレイス・アドラー(デブラ・メッシング)インテリア・デザイナー。ウィル無しには生きて行けない極度のおこげ。明るく、うるさく、素直で、元気がよくて我が侭。コロンビア大学でウィルに出会い、一時期付き合うが破局。現在は無二の親友。

ジャック・マクファーランド(ショーン・ヘイズ)ウィルの友人。キャピキャピ系のゲイ。何故かカレンとウマがあって仲良し。典型的オネエキャラとして自信過剰で、口達者。

カレン・ウォーカー(メーガン・ムラーリー)大金持ちで、キンキン声の独特な喋り方に特徴がある、グレイスのアシスタント。自分の人生を時々ドラマがかった口調で話し始める。(自分が好き)グレイスとは正反対で、素直ではないのだけど、意外な所で頼りがいのある所を発揮。

ロザリオ カレンのラテン系メイド。気が強く、我が侭なカレンにも負けない強いおばちゃんキャラ。

その他ゲストは、ショウの人気が上がると共に、有名人がかなり出演しています。


日本以上にゲイに対する偏見や差別のあるアメリカで、広く受け入れられたシット・コムです。どの登場人物も個性的で問題ありなキャラクター達なのだけど、憎めない何かがあります。そして、その強い個性が上手にぶつかっていて、俳優達の相性の良さが現れているようなシットコムです。

Will & Grace: Season One [DVD] [Import] / Eric McCormack, Debra Messing, Megan Mullally, Sean Hayes, Miguel Ferrer (出演); Adam Barr, Alex Herschlag, Dava Savel, David Kohan, Ellen Idelson, Jeff Greenstein, Jhoni Marchinko (Writer); James Burrows (監督)Will & Grace: Season Two [DVD] [Import] / Eric McCormack, Debra Messing, Megan Mullally, Sean Hayes, Megyn Price (出演); Adam Barr, Alex Herschlag, David Kohan, Ellen Idelson, Gail Lerner, Jeff Greenstein, Jhoni Marchinko (Writer); James Burrows (監督)Will & Grace: Season Three [DVD] [Import] / Eric McCormack, Debra Messing, Megan Mullally, Sean Hayes, Shelley Morrison (出演); Adam Barr, Alex Herschlag, David Kohan, Jeanette Collins, Jeff Greenstein, Jhoni Marchinko, Jon Kinnally (Writer); James Burrows (監督)Will & Grace: Season Four [DVD] [Import] / Eric McCormack, Debra Messing, Megan Mullally, Sean Hayes, Shelley Morrison (出演); Adam Barr, Alex Herschlag, Bill Wrubel, Cynthia Mort, Darlene Hunt, David Kohan, Jeff Greenstein (Writer); James Burrows (監督)Will & Grace: Season Five [DVD] [Import] / Eric McCormack, Debra Messing, Megan Mullally, Sean Hayes, Gene Wilder (出演); Adam Barr, Alex Herschlag, Bill Wrubel, David Kohan, Gail Lerner, Gary Janetti, Jeff Greenstein (Writer); James Burrows (監督)Will & Grace: Season Seven [DVD] [Import] / Eric McCormack, Debra Messing, Megan Mullally, Sean Hayes, Erinn Hayes (出演); Adam Barr, Alex Herschlag, Barry Langer, Bill Wrubel, David Flebotte, David Kohan, Gail Lerner (Writer); James Burrows (監督)Will & Grace: Season Eight [DVD] [Import]Will & Grace: Complete Series [DVD] [Import]
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2011年10月17日

ウォーキング・デッド シーズン2 The Walking Dead Season 2 Premire


英語版

ウォーキング・デッド シーズン2」(The Walking Dead Season 2)今日がプレミアでした。シーズン2は13エピソードだそうです。そしてシーズン2ではフランク・ダラボンは途中で製作から離れています。

シーズン1の終わりがアトランタのCDC(センター・オブ・ディジーズ・コントロール、アメリカ疾病予防管理センター)での、デッドエンドとも言うべき行き場の無さ丸出しフィナーレで終了したので、どういう方向性で進めるのか興味があったのですが、シーズン2のプレミア2時間ではどうもその方向性はまだ見えない感じで展開しました。取合えず、まだ希望を捨てずにサバイバル中という出だしです。

シーズンプレミア あらすじ
一行はアトランタから出て、軍事基地のあるフォート・ベニングを目指します。ところがすぐに、フリーウェイに捨て置かれた車体の群れに立ち往生してしまいます。引き返して別ルートを取った方がいいというアイデアも出るのですが、ガソリンがもったいないと、取合えず大人も子供もフリーウェイに降りて散策を始めます。(思いっきりフラグですね。アホな展開です。)

案の定、ゾンビの群れにあっけなく取り囲まれてしまい、車の下へ逃げ込みゾンビをやり過ごそうとするのですが。。。

キャラクター同士の小競り合い、子供が言われた事を守れずにいなくなり、リックを中心に2日間かけて探す展開(ちょっとありがちな展開のこれまた別フラグが立っていますね)また新たな生存者達と出会うのか??それともゾンビが進化したのか??(これは無さそうですが)というような所で終わりました。

シーズン2もゾンビ達の恐怖に追われながら、人間同士の諍いや、その中で誰が生き残って行くのか、という展開になるんでしょうかね。どうもグループ内で生き残っている女性キャラ達の肩をイマイチ持てないと言うか、「なんかなー」と思ってしまう言動が目立ちますね。。。

11/27
今日、「ウォーキング・デッド シーズン2」中間フィナーレのエピソード7が放映されました。続きは来年の2月12日から放映されるそうです。
という事でシーズン2前半の感想。
残念ながらシーズン1程のスリルはありませんでした。『ゾンビ』との死闘はシーズン1の方が断然スリルがありましたね。シーズン2前半は、登場人物達の葛藤がメインでストーリーが進行して行きます。(ロストとか、サバイバル・ドラマの延長みたいな感じでしょうかね。)リーダー的に行動していたリックは、息子中心で微妙に影が薄れてしまいます。

シェーンは悪の押しの強さと言うか、かなり大胆な行動をかまします。そして2月からの後半で「俺の時代が来たぜ!」宣言でもしそうなくらいに盛り上がっています。ちょっと無骨な感じだけど、黙って仕事をするダレルに一番好感を持ちました。意外に優しい男ですね。女性陣は。。。微妙な感じです。

3/18/2012 update
今日ウォーキング・デッド シーズン2のフィナーレがありました。

今回は登場人物のドラマ中心の流れで、ゾンビとの戦いも自爆メインで途中見るの止めようか、くらいまでタラタラしていたのですが、ラスト3エピソードのご意見番デールの悲劇から加速しました。女性陣は相変わらず足引っぱり系だったのですが、(ローリーは足引っ張るどころか、男達の争いの要因を更に悪化させます)アンドレアが最終エピソードで見事成長してかなりのサバイバル能力を披露します。

そして、リックが皆に黙っていた事実がラストエピソードで披露され、グダグダだったリックがローリーに触発されて変な感じで覚醒した所で終わります。グループの存続に暗雲をもたらすような感じで、シーズン3へと続いていく模様。ちなみにシーズン3は今年の秋放送なんだそうです。謎のゾンビを奴隷にして連れ歩く刀男??も登場しせっかく面白くなって来たのに、焦らしますね。

「ウォーキング・デッド シーズン2」のちょっとネタばれ気味の動画です。(見てない方は注意)
キャストインタビューもあります。

シーズン2がのんびり平和なファーム(農家)が舞台なのに対して、シーズン3はプリズン(刑務所)が出て来るのですね。これはちょっと楽しみ。

ウォーキング・デッド Blu-ray BOX / アンドリュー・リンカーン, ジョン・バーンサ...
ウォーキング・デッド2 [大型本] / ロバート・カークマン (著); 風間賢二 (翻訳); 飛鳥新社 (刊)ウォーキング・デッド Blu-ray BOX / アンドリュー・リンカーン, ジョン・バーンサル, サラ・ウェイン・キャリーズ, ノーマン・リーダス (出演); フランク・ダラボン (監督)ウォーキング・デッド DVD-BOX / アンドリュー・リンカーン, ジョン・バーンサル, サラ・ウェイン・キャリーズ, ノーマン・リーダス (出演); フランク・ダラボン (監督)ウォーキング・デッド [単行本] / ロバート・カークマン (著); 風間賢二 (翻訳); 飛鳥新社 (刊)THE WALKING DEAD/ウォーキング・デッド(Flying Circus)《PPC-086)シネマポスター☆インテリアグッズ(CINEMAPOSTER)通販☆ / PYRAMID POSTERSNECA ウォーキング・デッド ミニバスト ディア・イーティング・ゾンビ/The Walking Dead - Mini bust: Deer Eating Zombie 2011 コミコン限定(ネカ)【あす楽対応】The Walking Dead Book 2ザ・ウォーキング・デッド アクションフィギュア TVシリーズ 1 ダリル・ディクソン / マクファーレン
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2011年10月04日

ドクター・ハウス Dr.HOUSE (TVドラマ)シーズン8プレミア レビュー


ヒュー・ローリーはドラマの中だとアクセントがないのに、インタビューではブリティッシュむんむんな喋り方になるんですね。

「ドクター・ハウス Dr.HOUSE」(House M.D.)のシーズン8が今日から始まりました。ということでシーズンプレミア(シーズンのオープニングエピソード)のレビューです。

シーズン7のフィナーレで事件を起こして高飛びして終わりだったので、今回は裁判所のシーンから始まります。『5日間問題を起こさなければ仮釈放、問題起こせば4ヶ月ぶっ込むぞ!』とハウスは脅されるのですが、ハウスが問題を起こさないことには、番組はもちろん始まらないわけですね。というわけで、エピソード1は投獄されたハウスの様子を月曜日から日を追って捉えているのですが、今回ばかりはウィルソンにも見放されたようで誰も彼に会いに来る事はありません。

どうやらエピソード2で、もう条件付きでプレインズボロ病院に戻るようなのですが、気になるのはリサ・カディ役のリサ・エデルシュタインがショーを去ってしまっているので、誰が次の院長になるのか???という所です。どうやらエピソード2で誰なのかが分かるらしいです。強気で元気だったリサ・カディ役のリサ・エデルシュタインは、子供を養子にもらった辺りからどうも様子が変だったので私生活で何かあったんでしょうかね?エピソード6、7となんだかいつも疲れて覇気が無く、ハウスと張り合う個性の部分が消え去ってきていたので潮時ではあったのでしょうね。

今後は「The Good Wife」というCBSのドラマに数エピソード登場するそうです。それにしても1エピソード分の給料が$175,000(現在のレートで約1350万円ですね)というギャラを蹴るくらい他に魅力的なオファーでもあるのでしょうか?

なんだか大荒れになりそうな予感のするシーズンです。

Dr.HOUSEのドラマの記事はこちら
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2011年08月10日

ドクトル・ジバゴ Доктор Живаго(ドラマ)


ロシア語版

ドクトル・ジバゴ」(Доктор Живаго,Doctor Zhivago)は、2005年のロシアのドラマ。原作はソ連の作家ボリス・パステルナークの小説「ドクトル・ジバゴ」。1957年、ソ連国内での出版を拒否され、イタリアで出版されています。(ソ連国内では1987年に出版されました。)ソ連共産党に本国から追放される事を恐れて、パステルナークは1958年ノーベル文学賞の受賞を辞退しています。

「ドクトル・ジバゴ」は映画化やドラマ化がイギリスやアメリカでされていて、中でもオマー・シャリフ主演の1965年の映画版が有名ですが、こちらは本国ロシアで初のドラマ化された作品です。詩人で医者でもあるDr.ジバゴがロシア革命とロシア内戦に翻弄される人生を描いた大作です。映画がジバゴとラーラの不倫愛のロマンスに重点を置いているとしたら、このロシアドラマ版は激動の時代のロシアに生きて、時代に翻弄されたジバゴやラーラの人生に重点が置かれています。丁寧に時代設定をし、壮大なスケールで描き出すロシアドラマのクオリティの高さには驚かされます。

ストーリーはジバゴとラーラの周辺の人々、二つの流れを追って行きます。
あらすじ
1905年ロシア。モスクワへ向かう列車の旅をしているジバゴの父親と弁護士のコマロフスキー。ジバゴの父親はその列車で亡くなってしまいます。養父の元で育ち実の父との接点の無い医学生のジバゴは、自分の実の父親と医学実習の解剖で対面します。

洋裁店を経営する母親と弟と一緒に暮らすラーラ。ある日買い物に出た彼女は、暴動に巻き込まれ、警官隊に襲われそうになった所をパーシャに助けられます。抜け目ないコマロフスキーは遺産を手にした未亡人であるラーラの母親に近づきます。自由奔放なラーラは母親の愛人コマロフスキーに嫌悪感を抱きつつも関係を持ち、感づいた母親は自殺未遂を起こします。そこに医師の助手として現れたのがジバゴ。二人の初めての出会いです。

コマロフスキーの狡猾さに嫌気の差したラーラは後に彼を殺害しようと、クリスマスの夜、弟から借金の形に調達した銃を持ってパーティに向かいますが、失敗します。パーティに居合わせたジバゴに、ラーラは強烈な印象を残します。

医師となり、養父母の娘のトーニャと結婚するジバゴ。彼女が妊娠し、幸せいっぱいのさなかにドイツとの戦争が起こり、軍医として戦地に赴く事になります。一方、パーシャと結婚したラーラはパーシャを追って戦場へ向かいます。

ジバゴとラーラの人生は所々で交差して行きます。。。

ロシア革命がどのように人々に影響して行ったかが克明に描かれているドラマですが、登場人物の設定が主に上流階級の人々なので、彼らが暴落して行く様が描かれています。贅沢な暮らしをしていた彼らが、食べるのにも困り、食料を得る為に物々交換をし、更には家や領地まで没収され、使用人だった男にはタメ口をきかれ、ジャガイモ磨きをしながら暮らして行く。生活から笑顔は消え、そしてどこまでも先の見えない不安な政治情勢に怯えながらどんどん追いやられて行く姿は、斜陽そのものです。

ドラマはジバゴとラーラの周辺の人々を交えて、人々が時代に翻弄される様を追って行きます。
主要な登場人物
ユーリ・アンドレ―ヴィチ・ジバゴ(オレグ・メンシコフ)富豪の息子として生まれるが、養父母に育てられる。詩を愛し、繊細で誠実な性格の持ち主。実利的な仕事がしたいと医学を専攻し、卒業後医師になる。戦争(第一次世界大戦)が始まり軍医となが、革命が起こりモスクワに帰郷すると、そこには変わり果てたロシアの暮らしが待ち受けている。

ラリーサ・フョードロヴナ・ギシャール(ラーラ)(チュルパン・ハマートヴァ)洋裁店の娘で、父親はデンマーク系。自由奔放で気が強い性格で、その気性から母親とは合わない。母親の家を飛び出し、パーシャと格差結婚をし、戦争に行った夫を追って看護婦として戦地に赴く。

ヴィクトル・イッポリートヴィチ・コマロフスキー (オレグ・ヤンコフスキー)抜け目ない弁護士。ロシアの時代の変貌に合わせて、上手に昇進しながら生き抜く狡猾な男。ラーラの母親が手にした夫の遺産を狙い近づいて愛人になるが、後にラーラにも手を出す。

トーニャ(バーバラ・アンドレーエワ)ジバゴの妻。ジバゴとの間に息子サーシャと娘アンナを儲ける。

パーヴェル・パーヴロヴィチ・アンチーポフ(パーシャ)(セルゲイ・ゴロブチェンコ)革命家。暴動の際ラーラを助けた事から仲良くなり、後に結婚。新婚初夜にラーラに対する疑念が生じ、家を飛び出して戦地に向かう。

ロシアと言うとやはり情報統制のお陰で今まで情報の少なかった謎の多い国ですね。最近になって、少しずつ謎のベールが剥がされて行っていますが。そしてこのロシア革命については世界史で概要は学んだ事はあっても、ドラマには教科書では分からない人々の生活の部分が描かれています。格差をなくし、人々を平等に幸せにするハズの共産主義革命は、必ずしも人々を幸福にしたわけではもちろんなく、人々を混乱に陥れ、不安定な生活を強いて、沢山の命を奪っている事が分かります。

さて、ドクトル・ジバゴですが、詩を愛するだけあり、繊細で時代に翻弄されてボロボロになって行きます。一方、ジバコの妻やラーラは時代に翻弄されつつも子供を育て、なんだかんだあっても逞しく生き抜いて行きます。ロシアの女性ってやっぱり強いんでしょうかね?自分の思う様に自由に生きられない、そんな時代でも自分なりに上手く切り抜けて行っている気の強いラーラと、ちょっと受け身で苦境を強いられすり減って行くジバゴは対象的です。そして、あまり夫を必要としていなさそうなトーニャも。

恋愛はちょっと冷めたスタンスで描かれていて、時代背景を考えると妥当な感覚なのかも知れませんね。明日をも知れない不安な状況では、愛だの恋だのロマンチックな一時的な感情に盛り上がる余裕も無いのかも知れませんね。運命的な出会いをするラーラとの逢瀬でも、ちょっと鬱な顔でどこかに何かが引っかかっているようなジバゴの表情が印象的です。恋愛はどちらかと言うと一時的な気晴らし、とでも言ったようなアンニュイな雰囲気がジバゴには漂っています。

ロシアドラマ、本当にクオリティが高いです。衣装も、当時の環境や背景も、気を抜かずに作り込んで仕上げています。ヨーロッパやアメリカドラマとまたひと味違う所も新鮮です。

ドクトル・ジバゴ [DVD] / オレグ・メンシコフ, オレグ・ヤンコフスキー, チュルパン・...
ドクトル・ジバゴ [DVD] / オレグ・メンシコフ, オレグ・ヤンコフスキー, チュルパン・ハマートワ (出演); アレクサンドル・プロシュキン (監督)

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2011年06月23日

Martin マーティン (TVドラマ)



マーティン」(Martin)は1992年から1997年までFOXで放映されたシットコム(シチュエーション・コメディ)。コメディアンのマーティン・ローレンス主演で、製作にも携わっています。5シーズン、132エピソード。

90年代の黒人シットコムと言えばまず頭に浮かんで来るのがウィル・スミスの「ベルエアのフレッシュプリンス」かこのマーティン・ローレンスの「マーティン」というくらい人気のあったシットコムです。私はどちらかと言うと「マーティン」をよく観ていました。マーティンとガールフレンド(後に妻)のジーナのバカップルがメインの登場人物で、その他毎日遊びにくる友達が繰り広げるドタバタコメディです。そして、マーティンといえばその数々のキャラクター演技(「ビッグママ・ハウス」なんかで見せてますが)というくらい、沢山のおバカキャラ達を演じています。

トレイシー・モーガン、クリス・ロック、ヨーヨー(ラッパー)、ゲーリー・コールマンなどが登場し、ゲストには、俳優(ヴィヴィカ A. フォックス、 ハル・ベリー パム・グリアー ジャッキー・チェンなど)や90年代に人気のあったヒップホップ、R&Bの面々(Jodeci、Outkast、Salt-N-Pepa、Keith Sweat、CeCe&BeBe Winans、Snoop Dogg、Method Man、Tyrese Gibson、Babyface、The Notorious B.I.G.など)数多くの有名どころが登場しています。

登場人物
マーティン・ペイン(マーティン・ローレンス)WZUP(What's up)ラジオのDJ。ちょっと我が侭で、エゴが強く、周りを振り回したり何か問題を起こして大騒ぎになったりする。騒ぐ割にはよくジーナや友達に泣きつく、何処か憎めないキャラを持った男。

ジーナ・ウォータース(ティシャ・キャンベル)マーティンより常識がある彼女。彼に振り回されまくるのだけど、絶対に味方。時々親友パムと犬猿の仲のマーティンとの板挟みになり、そういう時はちゃんとフェアに二人を扱う。歌が上手で、時々パムとノリノリのハウスリサイタル状態が繰り広げられる。

パム(ティチーナ・アーノルド)ジーナの親友。歌が上手。マーティンと犬猿の仲でしょっちゅう喧嘩する。

トミー(トーマス・フォード)マーティンの親友。職業不明。

コール(カール・アンソニー・ペイン II)マーティンの親友。日本で言うところのボケ役。空港で働いていて、ママの家に住んでいる。(実家暮らし)

マーティンの演じるサブキャラ。こうして観ると、口の達者なイカレキャラが多いです。

シャネーネー 近所のうるさくて派手で、口喧嘩になると一歩も引かないかなりクレイジーなシスター。黒人の間では、近所や家族、何処かにいそうなキャラクターとして人気だったそうです。長いつめと、奇抜な髪型が特徴。実はヘアーデザイナー。


マーティンのママ ぶっ飛んでいて、常識が全くなくて、登場すると大騒ぎをする。でも息子に対する愛情は大きくて過保護。

ジェローム 昔はかなり儲けていたピンプで、今はちょっと落ち目。いきなり登場して口を挟み込み、独特な口調で周囲をかき乱す。


オーティス メタボのおじいちゃん警備員。実は強い。


ドラゴンフライ・ジョーンズ 空手?拳法?のマスターキャラ。すぐ暴れる。

エルロイ・プレストン ブラック・サーフ・ミュージックのゴッドファーザー


ボブ マーケティングで働いてる白人キャラ。

ロスコー 鼻たれ小僧。口が達者。

マーティンは日本ではウィル・スミスほどの知名度はありませんが、シットコムで人気が出て映画に進出したコメディアンのうちのひとりです。「バッド・ボーイズ」や「ビッグママ・ハウス」が有名ですね。コメディとしてのマーティンは、このテレビシリーズの方がぶっ飛んでいて面白いので、機会があったら是非観て下さい。

残念ながらインポートオンリー
Martin: Complete Second Season [DVD] [Import] / Martin Lawrence, Tisha Campbell-Martin, Tichina Arnold, Thomas Mikal Ford, Carl Anthony Payne II (出演); Bennie R. Richburg Jr., Cheryl Holliday, Danice Rollins, Diane Burroughs, Jacque Edmonds (Writer); Gerren Keith, John Bowab, Marion Denton (監督)Martin: Complete First Season [DVD] [Import] / Martin Lawrence, Tisha Campbell-Martin, Carl Anthony Payne II, Thomas Mikal Ford, Tichina Arnold (出演); Bill Braunstein (Writer); Chuck Vinson, Gerren Keith, John Bowab, Marion Denton, Stan Lathan (監督)Martin: Complete Fourth Season [DVD] [Import] / Martin Lawrence, Tisha Campbell-Martin, Tichina Arnold, Thomas Mikal Ford, Carl Anthony Payne II (出演); Bentley Kyle Evans, Barry Vigon, Danice Rollins, Darcel Blagmon, John Bowman (Writer); Gerren Keith, John Bowab, Marion Denton (監督)Martin: Complete Fifth Season [DVD] [Import] / Martin Lawrence, Tisha Campbell-Martin, Tichina Arnold, Thomas Mikal Ford, Carl Anthony Payne II (出演); Barry Vigon, Charles Proctor, Danice Rollins, John Bowman (Writer); Gerren Keith, John Bowab, Marian Deaton, Marion Denton (監督)
posted by 淀川あふるー at 17:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | テレビドラマ/シットコム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする