2011年10月27日

母 МАТЬ


エンディング部分なので、ネタばれ注意。

」(МАТЬ)は1926年のソ連(ロシア)映画。マクシム・ゴリキー原作。フセヴォロド・プドフキン監督作品。サイレント映画。音声は1968年にモスフィルムで追加されています。

帝政ロシアのやり方に憤り、徐々に革命の意識に目覚める母親を描いた作品。「戦艦ポチョムキン」と並んで、ソビエト映画史で高い評価を受けています。社会主義レアリズム創始者とされるマクシム・ゴリキーの「母」が原作です。

あらすじ
1905年、革命前のロシア。貧しい暮らしをするニーロヴナ(ヴェーラ・パラノフスカヤ)。労働者の夫ミハイルは、家にあるものを持ち出してはアルコールに換えてしまう。ある日、時計を持ち出されそうになってそれを阻んだ事から、夫は彼女を殴り、息子パーヴェル(ニコライ・パターロフ)に止められる。

息子パーヴェルは革命運動に参加しており、ある晩仲間から預かった銃を床下に隠すのだが、夢うつつの母ニーロヴナにそれを見られてしまう。パーヴェルは仲間達と工場でのストを計画していたのだが、それを嗅ぎ付けたスト破りの暴力団が襲い掛かってきて乱闘になる。

パーヴェルはうまく逃げおおせるのだが、家ではスト破りに加わって亡くなった父の亡骸が待っていた。そこに軍隊が武器やストのビラを探しにやって来るのだが、「正直に話せば放免してやる」という軍の言葉を信じた母は、武器を渡してしまい、パーヴェルは逮捕されてしまう。。。

サスペンス映画ではないのですが、ぐいぐい引き込まれるような構成のストーリーです。人物の描き方や俳優達の演技の仕方もモダンで、当時の映画と比べると登場人物に感情移入しやすい映画です。

貧しい生活の中で質素に生きている母ニーロヴナが、愛する息子を想って取った行動が仇になってしまい、裁判では国に都合良く片付けられてしまう結果に、「正義はどこ?」と憤る場面。そして連れ去られる息子にすがりつき許しを請うその姿はとても痛々しくて、母親の無念さが伝わってきます。

夫で苦労し、息子でも苦労する彼女。そんな彼女も息子同様時代の波に飲み込まれて行きます。息子の仲間である革命派達と徒党を組んで息子のいる監獄に行進して行く母の顔には、それまでの打ちひしがれおどおどしていた様子はなく、希望が浮かんでいます。

革命派の行進の映像と共に川に浮かぶ流氷の映像が挿入されているのですが、流氷が鬩ぎあって荒々しくぶつかり合うシーンは、これから起こるであろう激突を思わせます。また、牢獄のパーヴェルに母親を介して仲間から連絡が来るシーンで、春の川の水と、喜ぶ赤ん坊の映像が挿入されていたりします。感情を投影させたシーンの使い方で、平面的ではない映像表現を可能にしています。

赤軍の旗を涙を流しながら屹然と掲げる母親のシーンは圧巻です。

母 [DVD] / ヴェーラ・バラノフスカヤ, ニコライ・バターロフ (出演); フセヴォロド...
母 [DVD] / ヴェーラ・バラノフスカヤ, ニコライ・バターロフ (出演); フセヴォロド・プドフキン (監督)ロシアン・クラシックス DVD-BOX / ユーリヤ・ソーンツェワ, ニコライ・ツェレテリ, セルゲイ・コマロフ, ヴァシリー・コヴリギン, ヴェーラ・バラノフスカヤ (出演); ヤーコフ・プロタザノフ, ヴァシリー・ジュラヴリョフ, フセヴォロド・プドフキン, アレクサンドル・ドヴジェンコ, ニコライ・エック (監督)
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2011年10月24日

大地 Земля



大地」(Земля)は1930年のソ連(ロシア)の映画。サイレント映画。アレクサンドル・ドヴジェンコ監督の代表作。ウクライナ三部作のうちの一つ。

コルホーズ(集団農場)は確か高校の世界史で学んだと思うのですが、この映画の中ではそれがどのように進められて行ったかを垣間見る事が出来ます。やっぱり教科書で知識として覚えてもいまいちピンと来ないというか、映画で見るとその背景が少し理解出来ますね。

リンゴ農園の片隅で、75年間畑を耕してきた農夫が息を引き取るシーンから始まります。
あらすじ
1929年。穀倉地帯ウクライナにトラクターとともに農業集団化(コルホーズ)の新しい時代がやってきます。今までのやり方で得をしてきた富農達は、その動きに嘆き悲しみ反対するのだけど、生産の効率化という当たり前の時代の流れには太刀打ち出来ない。

農業集団化のリーダー的存在であったワシーリー(セミョン・スワシェンコ)は、許嫁ナタールカ(エレーナ・マクシーモフ)の家から上機嫌で踊りながら帰る所を、何者かに撃ち殺されてしまいます。。。

詩的なまとめ方の映画と言うか、ストーリーを追うよりも、農民達が大地に根ざして逞しく生きている、そこを中心に描き出している映画です。雨に濡れた作物、ちょっとムーンライト効果の様に描きぼんやりと出される夜の逢瀬を楽しむ男女、大地で働く粗野な感じのする農夫達。暮らしの中に社会主義の政策の一つ農業集団化がやってきて、その新しいやり方を農民達も取り込んで行きます。

トラクターが人間の労力で行う何十倍も速く畑を耕す様子や、機械で効率化された工場でパンが出来上がるまでの流れ、生産形態が変わっていくその様子を描くシーンは、当時のウクライナの田舎の村に押し寄せた時代の波を感じさせてくれます。

死、新しく生まれる命、実る作物、時代の流れ。「大地」に生きる人間のライフサイクルを感じさせてくれるような映画です。

大地 [DVD] / スチェパン・シュクラート (出演); アレクサンドル・ドヴジェンコ (監督)
大地 [DVD] / スチェパン・シュクラート (出演); アレクサンドル・ドヴジェンコ (監督)ロシアン・クラシックス DVD-BOX / ユーリヤ・ソーンツェワ, ニコライ・ツェレテリ, セルゲイ・コマロフ, ヴァシリー・コヴリギン, ヴェーラ・バラノフスカヤ (出演); ヤーコフ・プロタザノフ, ヴァシリー・ジュラヴリョフ, フセヴォロド・プドフキン, アレクサンドル・ドヴジェンコ, ニコライ・エック (監督)
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2011年10月21日

アジアの嵐 ПОТОМОК ЧИНГИС-ХАНА


エンディングです。ネタばれが気になる方は注意。

アジアの嵐」(ПОТОМОК ЧИНГИС-ХАНА)は1928年のソ連(ロシア)映画。サイレント映画。(DVDは音声が後に付け加えられたものです。)原作はシベリアの作家イワン・ノヴォクショーノフ「ジンギス汗の末喬」。フセヴォロド・プドフキン監督。

モンゴル人猟師パイルの数奇な運命を描いた映画です。白人達(イギリス人)がモンゴルに入って来て人々を搾取し始め、パイルが民族解放闘争に目覚めて行くまでが描かれています。

ソ連が描き出しているだけあって、アメリカ、イギリスに対する描写は痛烈な部分があります。(DVDでは少しカットされているそうです。)ヨーロッパ諸国は実際に散々非白人国を植民地化して支配、搾取してきたわけで、モンゴル人の立場をソ連側から見ている、その視点にも貴重さのある映画です。

あらすじ
1920年代。素朴なモンゴル人猟師パイル(ワレーリー・インキジーノフ)は病に伏せる父に頼まれ、貴重な銀狐の毛皮を売りに市場に出かける。でも市場では白人商人が大きな顔をしており、モンゴル人は彼らに買いたたかれてしまっていた。毛皮のお金で医者に父親を見せようとしていたパイルは提示された金額に不満を持ち、毛皮を取り返そうとするのだが、相手の手をナイフで刺してしまい「白人様の血を流させた!」と大騒ぎする商人に軍を呼ばれてしまう。

同胞モンゴル人の協力で国境の方まで逃走したパイルは、ロシアのパルチザンの指導者(アンドレイ・チスチャコフ)に出会う。祖国を守る為に外圧と闘っているパルチザンは、パイルの事を仲間に入れる。。。

人種差別的な表現はダイレクトです。モンゴル人であるパイルに対し、「彼に白人の血を輸血するのか?」とイギリス人女性看護婦が聞いたり、民族衣装からモーニングに着替えさせて、それを皆で笑ったり、当時の西欧諸国の白人至上主義からくる人種差別が、この映画ではストレートに表現されています。そして、自分たちに都合の良い取引を受け入れさせる傀儡政権を作るため、都合良く使いたい相手には丁寧に接して特別扱いをし、巧い事操り人形にしてしまう、そういった西欧諸国のやり口がそのまんま登場します。

『不当な扱いを快しとせず、祖国を守れ!外圧をはね除けろ!』といったこれまたプロパガンダが聞こえてきそうな部分もありますが、西欧諸国にいい様に干渉されて搾取されるより、民族意識を高めて自国を守れ、といった強いメッセージが込められています。攻められていた側であるソ連の描き出した映画だけあって、モンゴルの立場で描かれているのですね。そこには痛烈な資本主義国に対する批判が含まれている事がみられます。

この映画の中にはラマ教のセレモニーが登場するのですが、奇妙なお面やら、踊りを踊って、なんだかとっても不思議な感じのする演出がなされています。登場するラマ僧やモンゴルの人は殆どが素人だそうで、その普通の人々の素朴で演技じみてない感じがいい案配に映画を引き立てている感じです。

アジアの嵐 [DVD] / ワレリー・インキジノフ (出演); フセヴォロド・プドフキン (監督)アジアの嵐 [DVD] / ワレリー・インキジノフ (出演); フセヴォロド・プドフキン (監督)ロシアン・クラシックス DVD-BOX / ユーリヤ・ソーンツェワ, ニコライ・ツェレテリ, セルゲイ・コマロフ, ヴァシリー・コヴリギン, ヴェーラ・バラノフスカヤ (出演); ヤーコフ・プロタザノフ, ヴァシリー・ジュラヴリョフ, フセヴォロド・プドフキン, アレクサンドル・ドヴジェンコ, ニコライ・エック (監督)
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2011年10月19日

人生案内 Путевка в жизнь


ロシア語版 収容先での少年達とセルゲーエフのシーン。

人生案内」(Путевка в жизнь)は1931年のソ連(ロシア)の映画。ニコライ・エック監督作品。ソ連初のトーキー映画。

内戦や革命後のロシア。戦争で親を失った孤児達のストーリーです。いわゆるストリートチルドレン化した少年達は、生きる為に犯罪に手を染め、モスクワの街で問題を起こしています。そして、そんな彼らを利用して利ざやを得ているやくざな大人達もいます。

あらすじ
1923年モスクワ。第一次世界大戦で親を亡くした戦争孤児達は、浮浪者となり、街で問題を起こしていた。12月20日の夜、児童保護員の指導のもと、共産同盟員の各班が浮浪児達の収容が開始する。集められた少年達の事情聴衆をして、今後どこへ彼らを送るかの検討が始まるのだが、コミューナの直接指導者セルゲーエフ(ニコライ・バターロフ)は、今までのやり方で失敗してきたのだと、共同工場で少年達を自主的に働かせる事を思いつく。

少年達は半信半疑でセルゲーエフの話しを聞いているのだけど、彼の強制しない自由意志を尊重するやり方をみて、「いつでも逃げ出せるんだし」と、取合えず話しに乗ってみる事にする。グループのリーダー的存在ムスターファ(イワン・クィルラ)は自分を信頼してお金を渡し、食料を買い出しに行かせたりするセルゲーエフに徐々に信頼を寄せて行く。。。

普通の社会だったら、悪ガキ達を怒鳴り散らしたり、少年院に押し込めて犯罪者として扱って矯正しようとするのかも知れませんが、ニコライ・バターロフの演じるセルゲーエフは怒りもしないし、強制しようともしません。少年達の意思を尊重してくれる、信頼出来る兄貴的存在の指導者です。強制されない事によって少年達の間に自主性が芽生えて来て、寂しく厳しい境遇にいた少年達にも、社会に役立つ一員としての責任感が生まれてきます。

今まで誰にも必要とされず、見向きもされず、ドブネズミの様に生きてきたストリートチルドレン達が、自分たちの出来る事で何か貢献しようと奮闘して行く姿は、やはり共産主義のプロパガンダ的なものはあるのですが、心にジーンと来てしまいます。少年達の連帯感や、与えられた仕事に希望を見出して新たな人生を始めようとする様、それを見守ってくれる兄貴。ロシア映画のこういうベタベタしてない、さりげない人情的の描き出し方はとてもいいですね。

モンゴル系悪ガキのムスターファ君も、なんだか憎めないキャラで徐々に可愛く見えてきてしまいます。どことなくジャイアンのような雰囲気がある少年です。(無邪気に歌っているシーンの所為でしょうか。)
人生案内 [DVD] / ニコライ・バターロフ (出演); ニコライ・エック (監督)
人生案内 [DVD] / ニコライ・バターロフ (出演); ニコライ・エック (監督)ロシアン・クラシックス DVD-BOX / ユーリヤ・ソーンツェワ, ニコライ・ツェレテリ, セルゲイ・コマロフ, ヴァシリー・コヴリギン, ヴェーラ・バラノフスカヤ (出演); ヤーコフ・プロタザノフ, ヴァシリー・ジュラヴリョフ, フセヴォロド・プドフキン, アレクサンドル・ドヴジェンコ, ニコライ・エック (監督)
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2011年02月18日

道 La Strada


イタリア語版ufficialeトレーラー

☆★祝300投稿★☆という事で、今回はクラシック映画のお気に入り1954年のイタリア映画「」(La Strada)です。
私のお気に入り、というより家の母親のお気に入りで、子供の頃に映画好きだった母親(私からみると祖母ですね)に連れられて、映画館で観た思い出の作品なんだそうです。ビデオが実家のメディア・コレクション棚に飾られていますが、高校生の時に観せられて号泣した作品です。

この映画のお陰でその後フェデリコ・フェリーニ監督の映画を観まくったのですが、「道」ほどストレートに心に入って来る映画は無いですね。とてもシンプルな映画なのですが、扱っている題材は男と女の永遠のテーマと言ってもいいような心の擦れ違い『大切な物を失ってから気づいても、遅い。』です。

余りにも有名な映画なのであらすじは控えますが、狡猾で粗暴でろくでなし、金無い、家無い、浮気性のDV男、といったかなりの不良物件である旅芸人ザンパノ(アンソニー・クイン)が、純粋だけどちょっと知恵おくれの可愛いジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)を買い取る所からストーリーは始まります。ジェルソミーナは助手としてザンパノを手伝ったり、道化の格好で芸をしたりしながら、ザンパノとの旅が始まります。

ジェルソミーナが女性として相手に求める事はとてもシンプルな事なのですが、粗暴なろくでなし男ザンパノはちょっと頭の弱いジェルソミーナをナメまくり、目の前で女にちょっかい出したり、気に食わないと暴力に訴えたりと、彼女の気持ちは徹底的に無視します。

良くありそうなダメダメ男と、それに付いて行ってしまうダメな女の組み合わせのようではあるのですが、当時「売られて」しまったジェルソミーナに自由は無いですね。かなり暗くなるような状況なのですが、それなりにザンパノとの生活を楽しんで、健気に道化を演じてお客を笑わせたりするジェルソミーナが痛い程に可愛らしくて、余計に彼女の不憫な状況をこの映画を見る側に訴えてきます。

そんなジェルソミーナにもザンパノの元を去る機会が訪れるのですが、彼女はろくでなしザンパノと一緒にいる事を選択します。男と女の関係って、複雑ですね。当人同士にしか分からない。こんな男の元を去らずにいる「ちょっと頭の弱い」ジェルソミーナ、実は普通の女なのですね。そんなどうしょうもない男が好きなのです。「道」というタイトルはジェルソミーナが選んだ「道」そしてザンパノが選んだ「道」二人が旅して来た「道」といくつか意味があると思いますが、二人の関係を語る上でとても重みのあるタイトルですね。

さて、監督と主演女優の夫婦コンビの映画は、日本でも伊丹十三監督と宮本信子さんなどがありますが、監督が自分の妻の一番可愛く見える部分、良い部分を熟知しているせいか、女優さんが本当に輝いて見えますね。フェリーニ監督の妻を思う気持ちが伝わって来るかの様に、ジュリエッタ・マシーナの演じるジェルソミーナが愛しく思えて来ます。女優さん自体も愛する夫に訴える様に演技をしているのかも知れませんね。

ニーノ・ロータの音楽がとても秀逸で、映画を見終わった後もずっとこの寂しくて美しいシンプルなメロディーが耳に残ります。

これぞ恋愛映画のクラシックです。まだ観ていない方は是非この機会にご覧下さい。

道【淀川長治解説映像付き】 [DVD] / ジュリエッタ・マシーナ, アンソニー・クイン, リチャード・ベースハート, アルド・シルヴァーナ (出演); フェデリコ・フェリーニ (監督)道 [DVD] / ジュリエッタ・マシーナ (出演); フェデリコ・フェリーニ (監督)
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2010年12月24日

素晴らしき哉、人生! It's a Wonderful Life



素晴らしき哉、人生!」(It's a Wonderful Life)は、1946年のアメリカ映画。フランク・キャプラ脚本・製作・監督作品。白黒映画。(カラーリマスター版アリ)

アメリカのTVで、クリスマスに必ず放映する「クリスマス・クラシック」映画です。ケーブルテレビを払うお金がなかった学生の頃、ローカルテレビ(とNBCのミックス)しか映らず、いやでもこの映画を毎年観ていました。(なのでちょっと鬱な思い出もある映画です。)

製作費用がかかった割には当時興行成績が全く振るわなかったのですが、今では世界中でクリスマスの名作映画として放映されているようです。

あらすじ
ジョージ・ベイリー(ジェームズ・ステュアート)は世界一周旅行をしたいという夢があったのですが、何度も重なる逆境やタイミングの悪さで夢を果たせずに父親の残した住宅金融会社を継ぎます。家庭にも恵まれて、真面目に働いていたのですが、ツキに見放され、逆境に断たされます。

自分のミスではなく大金を失った彼は、クリスマスイブの夜、全てに絶望して自殺しようと川に身を投げようとするのですが、ジョージより一足先に老人が飛び込み、助けを求めてきます。必死で助けると、彼はクラレンス(ヘンリー・トラヴァース)といい、自分は2級天使で翼をもらうためジョージを救ったのだと語り出します。。。

40年代アメリカのお話です。(戦争が終わった翌年に製作されてますね。)逆境に負けるな、クリスマスには素晴らしい事が起こるんだよ、というこの映画は世代を超えて愛される不朽の名作です。

クラシックなクリスマス気分を盛り上げるのにぴったりな映画です。是非どうぞ。

クラシック映画のDVDは激安ですね。
999名作映画DVD3枚パック 015 グレンミラー物語/素晴らしき哉、人生!/ロープ 【DVD】FRTP-015 / ジェームズスチュアート: ファーリーグレンジャー (出演)素晴らしき哉、人生!【淀川長治解説映像付き】 [DVD] / ジェームズ・スチュワート, ドナ・リード, ライオネル・バリモア, ヘンリー・トラヴァース (出演); フランク・キャプラ (監督)
posted by 淀川あふるー at 18:12 | Comment(0) | 古典/名作映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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