「座頭市」シリーズは、1962年に勝新太郎主演で大映によって映画化されて以来、26作品が公開されたそうです。めくらの侠客座頭市が、目にも留まらぬ早さの居合い切りで、敵を倒して行きます。
今回はお気に入りの「座頭市」シリーズについてです。これを見たのは、留学生時代、アメリカの田舎にあったビデオ屋(ブロックバスターという大手チェーン)で、日本語に飢えていた私は、そこにあるだけの座頭市シリーズのビデオを借りて見まくりました。日本にいたら、見向きをしなかったであろう時代劇なんですが、一気に勝新太郎さんのファンになってしまいました。この予告編によると、「映画界のブーム男」ですか。いいっすね。
勝新太郎の演じる座頭市は、人情があってコケティッシュで、人が良くてやさしいから女性にもモテて、でも刀を抜く時には表情がガラッと変わり、一瞬の隙もない超人に変貌します。チャンバラ映画だけあってストーリー展開もテンポがよく、邦画にありがちなしつこいほどの間の取り方をしてないので、見終わった後の爽快感があります。
アメリカのメジャーなビデオ屋に置かれていたくらい、刀好きなアメリカ人にもウケた映画なのでしょうか。座頭市のそのキャラクターと、人情ある周りの人々の描かれ方も秀逸な作品です。
アクションシーンはCG映画にはない迫力です。最近の合成ものに飽きた方におすすめのシリーズです。