「イントゥ・ザ・ラビリンス」 (Into the Labyrinth/L'uomo del labirinto)は 2019年のイタリア映画。作家ドナート・カリシの小説を、自らの脚本・監督によって映画化。トニ・セルビッロ、ダスティン・ホフマン出演。犯罪スリラー、シリアルキラー、どんでん返し映画。
作家自ら脚本と監督をしたからには、自分の表現したかった事は十分に表現されているのでしょうね。確かに話が進むにつれグイグイ引っ張り込まれるミステリーがあります。
あらすじ
15年前に誘拐された少女サマンサが保護されるのだが、薬漬けにされていたため記憶が混濁している。精神分析医グリーン(ダスティン・ホフマン)はサマンサの記憶を呼び起こすために、敢て際どい質問を投げかけていく。一方、探偵のブルーノ(トニ・セルヴィッロ)は、余命宣告された彼にとっての最後の仕事になるこの事件の犯人を捜すために捜査を始める。。。
誘拐される経緯(なんでそんな何もない道路にただ止まってるだけのバンに、警戒心が強いであろう年頃少女がのん気に近づいて鏡代わりにする?)が初っ端からちょっと笑えるのですが、医者グリーンのシーン(英語)探偵ブルーノのシーン(イタリア語)に分かれていて違和感が凄いのですね。後にその理由が分かるのですが、ラビリンスに入っていくようなストーリー構成は観る側をどんどん引き込む吸引力があります。巧妙に並行して話が進んでいく感じとその違和感が上手に表現されていると思います。
うさぎが何故かホラーやサスペンスに登場する事が割とあるのですが、この作品でも悪いうさぎさんが登場します。可愛いものの裏の顔みたいな不気味さがあるのでしょうか?
作者の視点でみたら違和感ないのかもしれないけどやたら都合の良い展開(どうしてそこにいるのが分かった?なんで財布とられたくらいで知り合いの住所が分かったあげく自宅のラップトップに通信できるの??など)が多いのが残念。原作の方もそうなのか、気になるところですね。
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