2013年03月12日

リアリティ・バイツ Reality Bites



リアリティ・バイツ」(Reality Bites)は1994年のアメリカ映画。ベン・スティラー監督作品。

とっても懐かしいですね。久しぶりに見てしまいました。もう20年近く前の映画だって所が驚きです。この頃のウィノナは本当に可愛いですね。サックス・フィフスアベニューで万引きして捕まった挙げ句、大量に処方された薬(確かヴァイカデンとかですね)を持ってラリっていた事がバレた例のスキャンダルで消えてしまいましたが、この頃のウィノナは輝いていますね。

Reality Bitesを直訳すると『現実が噛み付く』という意味ですが、夢一杯で大学を卒業した四人の男女が、社会の現実を突きつけられるお話です。MTVを観て育った『ジェネレーションX』と呼ばれた世代を描いているので、所々にちょっと懐かしいMTV系の映像が登場します。

あらすじ
大学を総代で卒業したリレイナ(ウィノナ・ライダー)は、ギャップで働く友達のヴィッキーと(ジャニーン・ガラファロー)アパートをシェアして生活しているのですが、ある日男友達の無職トロイ(イーサン・ホーク)とサミー(スティーヴ・ザーン)が住み込む事になってしまいます。

ドキュメンタリー制作の仕事がしたいリレイナはテレビ局で働く傍ら、友達をビデオで撮り続け、上司に見せるのですが「面白くない」と批判され、仕返しをした事で仕事を首になります。ヴィッキーからギャップで一緒に働く事を勧められるのですが、優秀なはずの自分がギャップなんかで働くもんかと突っぱねて、あちこちのテレビ局に面接に行くのですが、その全ての面接で蹴られてしまいます。

一方、職なしでふらふらしているトロイとは友達以上の何かがあるのを感じてはいるのに、お互いイマイチ素直になれずにいて、ある日リレイナはMTVの編集局長マイケル(ベン・スティラー)と出会い、付き合い始めます。。。。

日本は新卒が重宝されますが、アメリカの場合、不景気になると経験の無い新人から真っ先に肩を叩かれます。これを観ていると自分が卒業した頃を思い出してしまいますね。。。何十通と履歴書を送っても、経験のない新卒は面接にでさえ漕ぎ着けないなんてざらです。現在の不景気は更に追い打ちをかけて、仕事が見つからずに実家に帰る新卒も多いそうです。

この映画のように自立心旺盛なアメリカの若者は大学入学と同時に親元を離れ、卒業したらそのまま自活するスタイルが一般的なのですが、そこで色々な葛藤をする若者達の姿が描かれている映画です。

親にお金を借りようとしたら、「どんな仕事でもいいからしてみなさい」と、バーガージョイントのバイトの面接にまで行ったり(デヴィッド・スペードが登場しています)、面接に落ちまくって鬱になったリレイナが、電話のサイキック(霊能力占い師ですね)にハマって電話代が400ドル以上になってしまい、お父さんにもらっていたガソリンカード(ガソリンに対してだけ使えるクレジットカード)を上手い事利用してなんとかお金を工面するシーンとか、四苦八苦して自立して行く姿に自分を重ね合わせる人も多いと思います。

音楽も懐かしいですね。
リアリティ・バイツ [DVD] / ベン・スティラー, ウィノナ・ライダー, イーサン・ホーク...
リアリティ・バイツ [DVD] / ベン・スティラー, ウィノナ・ライダー, イーサン・ホーク, ジャニーヌ・ギャルファロ, スティーブ・ザーン (出演); ベン・スティラー (監督)リアリティ・バイツ / サントラ, イーサン・ホーク, ダイナソーJr., ミー・ファイ・ミー, スクイーズ, ビッグ・マウンテン, ザ・ナック, ジュリアナ・ハットフィールド, インディアンズ, ワールド・パーティ, ザ・ポウジーズ (CD - 1994)


posted by 淀川あふるー at 15:44 | Comment(1) | TrackBack(0) | 恋愛 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2012年05月19日

トスカーナの贋作 Copie conforme



トスカーナの贋作」(Copie conforme)は2010年のフランス/イタリアの映画。イラン人のアッバス・キアロスタミ監督/脚本。ジュリエット・ビノシュがカンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞。

凄い映画ですね。プロットもとても凝っています。ジェームス役のウィリアム・シメルはイギリスのオペラ歌手だそうで、畑が違うのにかなりの演技力です。

これまたストーリーが二つに取れてしまう巧妙な作りの映画です。どうしてそう取れてしまうかと言うと、ジュリエット・ビノシュとウィリアム・シメルの演技力もあるのですが、結婚について凄くつっこんだ、男と女の部分がとても克明に描かれているからなんですね。欧米ならではの個人主義が作用して、家族だの、子供だの付随して来る部分の結婚ではなくて、男と女の結びつきという結婚の大元の部分が描かれています。

さて、タイトルは「トスカーナの贋作」ですが、英語タイトルの方をみるとちょっとニュアンスが違ってきます。「Certified Copy」で、公認のコピーという意味になってきますね。フランス語が出来ないので、原題「Copie conforme」を英語に直すと、certified true copyとなるそうです。「贋作」偽物である事には違いないのですが、映画の中で『時間が経って公認のコピーになってしまった作品』の件があるので、この微妙なニュアンスに、プロットのその二つに取れてしまう巧妙なストーリーの流れが重なって、捻りが利いていますね。

あらすじ
イタリア、南トスカーナの小さな町が舞台です。新作「Copie conforme」という本の講演会にきたジェームズ(ウィリアム・シメル)。アートは本物でさえ実態のコピーであるから、アートの世界での真贋は無意味だと言う理論を展開する。講演にいたアンティークショップを経営するフランス人女性(ジュリエット・ビノシュ 役名は登場しません。)は、離れて一緒にいた息子と講演を途中退席する。

後に彼女のお店を訪れたジェームズは、彼女とルチニャーノへとドライブへ出かける。妹夫婦の事、アートの事、好きなジョークの事などを話しながら二人はとある贋作を見物し、新婚さんが縁起を担いで式を挙げるこの町で、二人は夫婦だと勘違いされたのをきっかけに、あたかも長年連れ添った夫婦であるように装い始める。。。

二人の台詞の掛け合いがいいですね。最初から本当に今知り合ったの?とつっこみたくなるくらいかなり喧嘩腰な会話が続くのですが、ジョークに対する考え方、妹夫婦のあり方に対する考え方、アートに関する考え方、全て噛み合わない価値観の違う二人。

ところが途中からそれが情熱的に恋をし、あばたもえくぼで結婚してしまい、15年経ってみるともの凄くすれ違ってしまっている夫婦の会話に変わります。二人を夫婦と思ってアドバイスして来たカフェの老女は、「男は仕事に夢中で家になんかいない方がいい」と言うけれど、もっと一緒にいてもらいたい彼女。仕事に夢中で不在の、子育てやら色々なものを半ば放棄した(単身赴任の?)無責任な旦那にジェームスは変わります。

結婚する前は違いも新たな発見で魅力的に映るかも知れないけれど、15年間の間にその価値観の違いは二人の亀裂をただただ大きくして行くだけの物に成り下がってしまった別居状態の夫婦。気持ちが全くない訳ではないのだけど、お互いの許せない部分が大きくなりすぎてしまって修復は不可能。最後のすれ違いながら音を出す鐘のシーンまで、かなりあっぱれな二人の対話が続きます。

これは結婚している方におススメの映画かも。
トスカーナの贋作 [DVD] / ジュリエット・ビノシュ, ウィリアム・シメル (出演); ア...
トスカーナの贋作 [DVD] / ジュリエット・ビノシュ, ウィリアム・シメル (出演); アッバス・キアロスタミ (監督)






posted by 淀川あふるー at 17:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2012年03月29日

ヒマラヤ杉に降る雪 Snow Falling on Cedars


英語版

ヒマラヤ杉に降る雪」(Snow Falling on Cedars)は1999年のアメリカ映画。デイヴィッド・グターソン原作の同名小説 (Snow Falling on Cedars)。スコット・ヒックス監督作品。

★☆祝500投稿記念☆★ということで、今回は初恋をテーマにした映画のお気に入りです。初恋だけではなく、ドラマ/サスペンス要素もある映画です。

第二次世界大戦中の日系人強制収容や人種差別などを描いた映画です。法廷内の差別的な進行のし方や、日系人の人達の扱われ方や日系人の強制収容所シーンなど当時の状況がよく描き出されています。かなり厳しい現在のストーリの進行とは裏腹に、イシュマル(イーサン・ホーク)の回想するハツ(工藤夕貴)との思い出はとても詩的で官能的に描かれています。

シダー(ヒマラヤ杉と訳されていますが、実際にはちょっと違う木だそうです。)はとても香りのよい木で、アロマオイルや芳香剤に使われたりしているのですが、幼い二人が人目を避けて密会するシダーの森の中のとても印象に残るシーンがあります。

雨の降るしっとりとした森の中のあるシダーの木をカメラが雨粒と一緒に伝って来て、木の根元に降りるとそこには濡れそぼった少年と少女がいて、イシュマル少年が「ハツもシダーの香りがする。」というシーンがあるのですが、少年がそう言うまでもなく画面一杯にシダーの香りがぶわっと広がって来るような何とも言えないシーンです。森の中で繰り広げられる幼い二人の性の目覚め、二人の人目を避けた(異人種間の恋愛である為)ランデブーの描かれ方は、ため息が出るくらい奇麗です。

映画は基本的に視覚や聴覚がメインで楽しむ物ですが、この映画においてはシダーの香りが漂って来るようなシーンがふんだんにあります。そして、初恋を使い古された花とか、甘酸っぱい香りとかに結びつけて表現するのではなく、敢えて森のシダーの香りに結びつける辺りが憎い感性ですね。この映画を見る前に、アロマコーナーでシダーの香りを探して一度嗅いでみてから映画を見るともっと雰囲気が出るかもしれません。

そして子役も演技が上手です。監督がいいのか、子役自体が良いのか、西欧の映画で感じるのは子役の自然さですが、この映画の少年少女もあざとさも無理も無い演技をしています。ハツの子供時代を演じた鈴木杏さん、とっても可愛いくてイシュマエル少年が釘付けになるのも分かるくらい、幼いヒロインのインパクトがばっちり出ています。

ほぼ完璧と言っていいくらい、シネマトグラフィー(撮影)の秀逸な映画です。全体的に寒々しい、ちょっと暗めのトーンが使われていて、ストーリーの重い進行と心情的を投影する映像を作り上げています。そして、長く記憶に残るような美しいシーンも多いです。アカデミー賞に撮影部門でノミネートされたのですが、なんと「アメリカン・ビューティー」に負けています。(あの、赤い薔薇の花びらがチラチラとヌードのティーンエイジャーに降って来るのに負けてしまったのね。。。ハリウッドらしい選択です。)はっきり言って、この映画の方が全然格上ですよね。

そして童顔というのも手伝って、十代のハツを演じた当時二十代後半の工藤夕貴さんの違和感の無さ。凄いです。とても難しい立場に置かれたハツエを上手に演じています。ハツエという名前に時代が感じられて、そこもなかなかいいですね。

その昔、社会学が好きで大学で何クラスか取っていたのですが、「映画に於ける人種差別」という講義があって、だいたい白人男性とその他の人種の女性の恋愛が描かれる時は、その女性と同人種の男性が野蛮だったり、暴力的に描かれていて、そこからヒーローの「白人男性」が救い出してあげる、というのが多いそうです。この映画ではもちろんそういった事も無く、白人イシュラムはハツにふられてしまいます。よりモダンに異人種間の恋愛が描かれているのでしょうかね。

アメリカ全州において異人種間の結婚を認めない法律(Anti-miscegenation laws)が完全に廃止されたのは1967年です。(州によっては67年以前に撤廃されていた所もあります。ちなみにこの映画の舞台のワシントン州は早い方で19世紀に撤廃されています。)第二次世界大戦前の今とはまったく訳が違ったアメリカの、周囲の人種に対する感情を肌で感じ取っている少年少女がこっそり森で密会して、他の人とは共用出来ないような思い出がそこに残る。森の芳香のようにちょっと奥ゆかしい感じのする少年少女の姿がいつまでも心に残る映画です。

ヒマラヤ杉に降る雪 [DVD] / イーサン・ホーク, 工藤夕貴, リーヴ・カーニー, 鈴木杏...
ヒマラヤ杉に降る雪 [DVD] / イーサン・ホーク, 工藤夕貴, リーヴ・カーニー, 鈴木杏 (出演); スコット・ヒックス (監督)ヒマラヤ杉に降る雪 [DVD] / イーサン・ホーク, 工藤夕貴, 鈴木杏, リック・ユーン (出演); デビッド・グターソン (原著); スコット・ヒックス (監督)
posted by 淀川あふるー at 15:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2012年03月04日

スリーピング・ディクショナリー The Sleeping Dictionary



スリーピング・ディクショナリー」(The Sleeping Dictionary)は2003年のアメリカ映画。

フィクションの映画でどこまでが事実なのかは定かではないですが、大英帝国の植民地だった20世紀前半のインドネシア・ボルネオ島のスリーピング・ディクショナリーと呼ばれる風習が描かれています。支配していくにあたって現地の言葉を素早く習得する事が必要だったイギリス人行政官達が、現地の「スリーピング・ディクショナリー」と呼ばれる女性を囲い入れて言語を学んでいくと言うお話です。要するに、言語はベッドを共にするガールフレンドから学んだ方が早い、というやり方なのですね。

ただし「スリーピング・ディクショナリー」と呼ばれる女性の娘もスリーピング・ディクショナリーになる、という事から見ると、やはり差別とは言わないまでも一般人とはちょっと一線を引かれた存在になるのでしょうかね。英国人とスリーピング・ディクショナリーの娘で、自分もスリーピング・ディクショナリーのセリマ役でジェシカ・アルバが登場します。父親がメキシカンという事でちょっとネイティブの血も入っているんでしょうか、何気にインドネシアの現地民役の人達の間で馴染んで見えます。(細身なのもしっくり来る理由でしょうね。)

あらすじ
インドネシア・ボルネオ島のサラワクに、若き英国人青年ジョン・トラスコット(ヒュー・ダンシー)が行政官として派遣されて来ます。上司であるヘンリー(ボブ・ホスキンス)に迎え入れられ、真面目で誠実なジョンは現地民イバン族にも受け入れられます。ジョンがすぐ現地語が覚えられる様に、スリーピング・ディクショナリーとしてセルマ(ジェシカ・アルバ)がやって来るのですが、「結婚するまでセックスはしない」という信条を持つジョンは彼女を拒否します。

セルマの美しさと、少し気難しくプライドを持つ彼女の様子に徐々に惹かれ出すジョン。ジョンと同様、彼女の父親は幼くしてイギリスに帰ってしまった事から父親を知らないという生い立ちに自分を重ねます。父親からの唯一のプレゼントの英語で書かれた本を一生懸命読む彼女の姿をみて、ジョンはセルマと一線を越えます。。。

ジョンは自らその部族の文化に飛び込み、セルマと一緒に過す事でどんどん現地語や風習を学んで行きます。どの言語でもそうだと思いますが、その国の文化に飛び込んで行ける人は言語の習得も早いですね。対するもう一人の行政官ネビルは現地民を見下し、意思の疎通どころか暴力を振るい、自国民としか交流しないので言語習得どころではありません。

さて、登場する女性達の置かれた環境の厳しさが凄いですね。セルマの様に良い男性に当たればいいけど、もしネビルの様なDV男に当たると、性のはけ口にされた上に殴られ蹴られする毎日が続いてしまいます。イギリス人男性が現地民と性的関係を結ぶ事は推奨されても、結婚する事は御法度です。白人女性と結婚する事が前提で、現地妻としてスリーピング・ディクショナリーを迎え入れるわけですね。

その他の女性達もその風習の弊害を受けます。後にジョンの妻となるヘンリーの娘のエミリーはもちろんの事、ヘンリーにスリーピング・ディクショナリーがいる事を知って現地に追いかけて来た妻のブレンダ。今で言うところの単身赴任で浮気されるような感じでしょうか。夫の行動が監視出来る様に現地に来たけど、娘は英国で教育させたいから5歳の時から離ればなれで暮らしています。スリーピング・ディクショナリーという風習がもたらす弊害が大きいので見ていてちょっと鬱になります。お国のためという大義名分を付けて堂々とやる分、余計に嫌らしさが鼻についてしまう風習ですね。

主人公ジョンの目線で行けばハッピーエンドを迎える映画なのですが、周囲の女性達の背負う荷は大きいですね。妻エミリーはいい人なだけに、余計に彼女の分も憤ってしまいました。ヘンリー役のボブ・ホスキンスが父性をかいま見せるシーンはジーンと来ます。

スリーピング・ディクショナリー [DVD] / ジェシカ・アルバ, ヒュー・ダンシー, ブレン...
スリーピング・ディクショナリー [DVD] / ジェシカ・アルバ, ヒュー・ダンシー, ブレンダ・ブレッシン, ボブ・ホスキンス (出演); ガイ・ジェンキン (監督)【中古】美品! スリーピング・ディクショナリー/ジェシカ・アルバDVD/洋画ドラマ
posted by 淀川あふるー at 19:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | 恋愛 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2012年02月12日

ボディガード The Bodyguard


「オールウェイズ・ラヴ・ユー」女性シンガーのシングルの売り上げ一位を獲得した曲です。この曲のオリジナルはカントリーシンガーのドリー・パートン。

ボディガード」(The Bodyguard)は1992年のアメリカ映画。

ホイットニー・ヒューストンの悲報はマイケル・ジャクソン以来のショックです。
歌手として映画でここまでのボックスオフィスヒット(歴代343位、$121,945,720)を飛ばした人はちょっと思いつかないのですが、歌唱力、ルックス、スタイルそして演技力にも恵まれていた女性です。グラミー賞受賞歌手でも映画界で大きく成功する事は稀ですね。日本でもこの「ボディガード」がヒットして以来、暫くこの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」がしつこいくらいにあちこちでかかっていました。
「ボディーガード」意外でも、デンゼルと共演した「天使の贈り物」テリー・マクミラン原作の「ため息つかせて」などにも出演しています。

ボビー・ブラウンと結婚して以来素行が荒れ、ドラッグやアルコール依存で激やせしたり奇行が目立ったり、最近では破産寸前などの噂も立っていましたが、まさかこんなにあっけない最後を遂げるとは思えないくらい80年代のあのパワフルだった時期の印象の強いホイットニー・ヒューストン。今彼女の曲を聴いても、その歌唱力は圧倒的ですね。

ルックスやセックスアピール重視でほどほど歌が歌えればいい、という最近のヒットチャートの傾向からは考えられない位、当時のチャートを賑わせていた彼女のヒット曲はその力強い歌唱力で聴かせている曲が多いですね。

あらすじ
ボディーガードのフランク・ファーマー(ケヴィン・コスナー)が、最近脅迫状などを送りつけられているスーパースターのレイチェル・マロン(ホイットニー・ヒューストン)の護衛を依頼される。レイチェルの住む豪邸の警備の杜撰さに驚いたフランクはその以来を受ける。

ちょっと我が侭なスターのレイチェルは、マロンの仕事ぶりを見て徐々に彼に対して信頼を寄せていく。。。。

とてもロマンチックな映画で、恋愛映画としてのハッピーエンドではない所が余計に世の女性の心をくすぐった映画です。(当時ケヴィン・コスナーがめちゃくちゃ人気があったというのもありますが)人種の違う男と女のロマンスが、歌にある様に、ちょっとビタースウィート(甘くて苦い)に描かれています。

おまけで、「Greatest Love Of All」

一番素晴らしい愛は、自分自身を愛する事。誰にも私の尊厳は踏みにじられない、そういう強いメッセージのある歌です。

RIP

ボディガード スペシャル・エディション [DVD] / ケビン・コスナー, ホイットニー・ヒュ...
ボディガード スペシャル・エディション [DVD] / ケビン・コスナー, ホイットニー・ヒューストン, ビル・コッブス, ゲイリー・ケンプ (出演); ミック・ジャクソン (監督)「ボディガード」オリジナル・サウンドトラック / サントラ (CD - 2010)ザ・グレイテスト・ヒッツ / マイケル・メイサー, D.ピッチフォード, ベイビーフェイス, サンディ・リンザー, ダイアン・ウォーレン, アルバート・ハモンド (その他) (CD - 2000)
posted by 淀川あふるー at 17:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2011年07月13日

赤い航路 Bitter Moon


英語版

赤い航路」(Bitter Moon)は1992年のフランス・イギリス映画。ロマン・ポランスキー製作・脚本・監督作品。

男と女の愛憎劇をロマン・ポランスキー監督が描くとこういう感じになるのですね。

中年男と(実際の年齢設定は40歳くらいという事なのですが、ピーター・コヨーテはかなり老けて見えます。)若い女のこの世にありがちな年齢設定の年の差恋愛が、ありがちなパリを舞台にして語られていきます。中年アメリカ人男が舌ったらずな可愛い英語を話す美しいフランス人女性とパリで情熱的な恋に落ちる、というのももう一つの男性目線のツボなのかもしれません。年の差恋愛にありがちな状況に陥って、『まあ、こういう事になるだろうな』と言った展開を見せるのですが、そこでは終わらない所がポランスキー監督ですね。

中年男は自分の性欲を激しく刺激してくれる美しく若々しい肉体に溺れ、仕舞いには飽き、相手の束縛や未熟さが嫌になって女を捨てようとするのですが、すがりついてくる女にサディスティックな快感を覚えて相手を痛めつける快感を味わったりします。祖父の遺産で生きていける、40歳にして働かないし出版した事も無い、作家志望の万年プー太郎でパリをふらふらしてるような男ですから、一般的な男性の責任感とかは無縁な男性です。そして二人の関係は更に激しい憎しみの関係にシフトしていき、お互いを縛るのは体の関係と嫉妬というある意味単純な愛情からどうしても拭えない複雑な愛憎に変わってしまいます。

そういう男と女のドロドロの愛憎劇を、正しい普通の結婚生活を送っているであろう若いイギリス人男性ナイジェル(ヒュー・グラント)に中年男が執拗に語って聞かせるというスタイルで映画は展開していきます。ヒュー・グラントは見るからに誠実で真面目そうで、男と女の負の部分の恋愛を味わって来てはいないだろうあどけなさというか凡庸さを持っていて、中年男の格好の餌食になってしまいます。

あらすじ
イスタンブール行きの豪華客船でクルージングを楽しむ、結婚7年目の若い夫婦ナイジェル(ヒュー・グラント)とフィオナ(クリスティン・スコット・トーマス)。フィオナは女子トイレで船酔いに苦しむミミ(エマニュエル・セニエ)を見つけ、夫を呼び、二人で介抱してあげます。

ナイジェルはミミの夫という車いすに乗った中年男、作家志望のアメリカ人オスカー(ピーター・コヨーテ)に出会い、半ば強引に彼らの夫婦生活を聞かされる羽目になります。。。

真面目で「普通」という枠に縛られて生きているナイジェルは、始めはオスカーの話を『信じらんなーい』とか『ありえなーい』というノリで聞いているのですが、ヤッパリ男なので赤裸々な性描写にぐんぐん惹かれて、その禁断の果実に触れるかの様に彼の妻ミミにどんどん興味を持ってしまいます。

「君の性の限界点を広げてあげる」とおこがましく言い放つオスカーに、始めは嫌々というスタンスでいたナイジェルが、自ら妻にあれこれいい訳してオスカーやミミの元へしっぽを振って出向いてしまう、そのとってもコケティッシュ で三枚目的な役柄はヒュー・グラントにピッタリですね。人が良さそうで、こういう誘いにはすぐ引っかかってしまいそうなアホっぽさも兼ね備えています。そしてダンスのヘタさでもかなり笑わせてくれます。

エマニュエル・セニエのダンスシーンが多々登場して、白人女性にありがちな髪の毛をブンブン振ったり、両手で持ち上げたりする仕草で男を挑発したりするのがちょっと笑えてしまいました。クラブに行くとこういう髪の毛ダンスをする人は大概白人女性だったりします。セックスアピールとしての凄い効能とか何かあるんでしょうかね??

ダンスシーンはさておき、この映画でエマニュエル・セニエは若々しくてきれいな曲線の肉体を惜しげも無く披露しています。90年代だな、と思わせる眉毛の太さもなんだかセクシーです。ベッドで豹変する女王様的女から、愛する男に痛めつけられて自信をなくしてしおれる女、復讐に喜びを見出す歪んだ女、などコロコロと変わるその立場を上手に見せています。

平坦な愛情物語では物足りなくなってしまった方におすすめの映画です。

赤い航路 【HDマスター】 [DVD] / ピーター・コヨーテ, エマニュエル・セニエ, ヒュ...
赤い航路 【HDマスター】 [DVD] / ピーター・コヨーテ, エマニュエル・セニエ, ヒュー・グラント, クリスティン・スコット・トーマス, ヴィクター・バナルジー (出演); ロマン・ポランスキー (監督)赤い航路 [Blu-ray] / ピーター・コヨーテ, エマニュエル・セニエ, ヒュー・グラント, クリスティン・スコット・トーマス, ヴィクター・バナルジー (出演); ロマン・ポランスキー (監督)
posted by 淀川あふるー at 17:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。