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ゴッドファーザー 」(The Godfather)はフランシス・フォード・コッポラ監督のアメリカ映画。ニーノ・ロータ音楽。原作はマリオ・プーゾの小説「ゴッドファーザー」。
マフィア映画の金字塔、「
ゴッドファーザー 」は日本でもヒットした作品ですね。コルレオーネファミリーの壮大なサガとぴったりとマッチしたちょっと物悲しいテーマソングは、なぜか近所のヤンキー達の間でもヒットして毎晩のようにマフラーの爆音とゴッドファーザーのテーマが聞こえていました。
全作3時間前後とかなり観るには勇気のいる映画なのですが、観始めると吸い込まれてしまいますね。テレビ(モブ・ウィーク)で観たのでCMが入って4時間近かったので、途中ご飯を作ったり食べたりしながら観てたのですが、画面から目が離せない!吸引力の強い映画です。
そして、子供の頃に洋画劇場で見たままだったので、細かい部分のストーリーは忘れてしまっていてかなり楽しめました。やっぱり大人になってから観ると、当時分からなかった部分の新たな発見があったりしますね。特に「ゴッドファーザー I」のマイクがゴッドファーザーになるシーンは凄い!!!
幼児洗礼(christening)の儀式で甥っ子のゴッドファーザー(後見人)になる訳ですが、儀式に平行して潰しにかかって来るであろうライバルのボス達に先制攻撃をかけて仕留めさせ、父の教えをちゃんと守って父亡き後のコルレオーネ・ファミリーを取り仕切る新たなゴッドファーザーとしての才覚を見せつける訳ですね。
幼児の為の神聖なゴッドファーザーの儀式と並行し、その裏で血の粛清でゴッドファーザーになる、タイトルをこれ以上にないようなやり方で際立たせるようなシーンですね。マフィアという闇の世界と、宗教という光の世界の対比、マイクの二面性が描かれてます。
若きアル・パチーノやロバート・デ・ニーロの甘い顔立ちのよくいそうなハンサムっぷりにびっくりします。イタリアン系のどちらもちょっと似た顔立ちだけど、その後俳優としてコクと渋みのあるそこら辺にはいないような風格のある顔に成長して行く訳ですね。
そして一代目のヴィトの迫力のあるマーロン・ブランドや、黒く忠実な弁護士トム・ヘイゲン(ロバート・デュヴァル)もこの映画では忘れてはいけない存在ですね。パートIやパートIIと比べると登場する俳優の質も、残念ながらパートIIIはイマイチな感じがします。
そしてこの映画はいくつか有名になった台詞があります。
I'm gonna make an offer he can't refuse.
(奴が断りきれそうにないようなオファーをするよ)*ヴィト
They talk when they should listen.
(奴らは聞かなきゃいけない時に喋る)*ヴィト
But don’t take sides with anyone against the Family again. Ever.
(ファミリーに逆らうような立場を二度と取るな。)*マイクが兄フレドに対して
All right. This one time I’ll let you ask me about my affairs.
(よし、一度だけ、お前にオレの情事の事を尋ねさせてあげるよ)*マイクが浮気を詰問する妻ケイトに対して
In Sicily, women are more dangerous than shotguns.
(シシリーでは女はショットガンよりデンジャラスだ。)
まだまだ名台詞があるのですが割愛します。
VIDEO 「ゴッドファーザー」 (The Godfather)1972年のアメリカ映画。アカデミー賞(作品賞・主演男優賞・脚色賞を受賞)受賞作品。
あらすじ
1945年。「ゴッドファーザー」ヴィト・コルレオーネ(マーロン・ブランド)には3人の息子とひとりの娘がいます。
妹思いの長兄ソニー(ジェームズ・カーン)次兄のあまり賢くないフレド(ジョン・カザール)問題のあるDV浮気男と結婚してしまう娘コニー(タリア・シャイア)そして、家族の期待を裏切り大学を中退して従軍した三男のマイケル(アル・パチーノ)。
ニューヨークの5大マフィアであるコルレオーネファミリーの創始者ヴィトが築き上げた組織を三男のマイクが継ぐまでの壮絶なファミリードラマが繰り広げられます。
VIDEO 「ゴッドファーザー PART II」(The Godfather II)1974年のアメリカ映画。アカデミー賞(作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞、作曲賞、美術・装置賞)受賞作品。
コルレオーネ・ファミリーの新たなドンとなったマイクの話しと平行して、若き日のヴィト・コルレオーネ(ロバート・デ・ニーロ)が描かれています。
あらすじ
ヴィト少年の父アントニオ・アンドリーニの葬式の最中、ヴィトの兄パオロもドン・チッチオに殺害されます。ドン・チッチオの元へヴィトだけは助けてくれと嘆願しに行った母を目の前で殺され、逃げ出したヴィトは親戚の手を借りてアメリカに移民します。
一方、1958年のレイク・タホ(カリフォルニア)。父ヴィトの後を継ぎゴッドファーザーとなったマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)は、ファミリーの抱える様々なビジネス、プライベートな事情に追われています。ファミリービジネスを広げて行く為に、若きドンは足並みの揃わない家族に苦悩しながら時に非情な手段に出ます。
VIDEO 「ゴッドファーザー PART III」(The Godfather II)1990年のアメリカ映画。
コルレオーネファミリーの「ゴッドファーザー」として絶大な権力を持つマイケル・コルレオーネの晩年が描かれています。
あらすじ
1979年。父から継いだファミリービジネスの基盤を拡大したマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)は、合法的ビジネスへと事業を移行させようとしていた。「ヴィト・コルレオーネ財団」の名で多額の寄付をし、バチカンのギルディ大司教(ドナル・ドネリー)との関係を作る。
一方、父の後を継ぐ事を嫌いオペラ歌手をめざす息子アンソニー(フランク・ダンブロージョ)との確執など、マフィアとしての成功の裏には幸せとは言えない家族の姿があった。
時間がある時にどっぷり浸かりながら観たい作品です。
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