「26世紀青年」(Idiocracy)は2006年のアメリカ映画。風刺SFコメディ。
ナチュラルセレクション(自然淘汰)にどんどん逆らっている21世紀。強く賢い者が子孫を残すのではなく、ジャカジャカ生んじゃう低IQ層がどんどん子孫を残し。。。行き着いた果てはバカだらけの世界。先進国で起こっている高学歴、高収入の女性の婚期が遅れ、出産率が低下ているのに対して低学歴、低収入層は子沢山、という現状をかなり強烈に皮肉った風刺コメディです。
「26世紀青年」なんて、あやかろうとした気配たっぷりのタイトルがついていますが、原題のIdiocracy(イディオクラシー)はdemocracy(デモクラシー)にかけた言葉ですね。
あらすじ
2005年。アメリカ陸軍の極秘裏実験に参加する事になった平均的な男で軍人のジョー・バウアーズ(ルーク・ウィルソン)と売春婦のリタ(マーヤ・ルドルフ)。二人は1年間冬眠する予定で実験に参加します。ところが実験の責任者が麻薬不法所持と売春あっせん容疑で逮捕されたため実験は中断、二人は冬眠したまま忘れ去られてしまいます。
500年後。二人の入った装置はゴミ溜めの山に埋もれ、山が崩れてジョーは弁護士フリトーの家で500年の眠りから目覚めます。ジョーの視界に入るのは汚れてボロボロになった町と、ギャル語やヤンキー語しか喋らない人々で。。。
科学者達が、禿げと男性器の改善にばかりかまけてしまって、人類はどんどんバカになってしまった未来。スタバはアダルトなお店。エルポヨロコ(メキシカンのグリルチキンのチェーン店)もアダルトなお店。店と言えば延々と続く巨大なコスコがあり、その中に学校まである始末。アメリカがバカになったら。。。というイメージにピッタリきますね。
英語でさえもめちゃくちゃになった世界で、誰一人ちゃんとした英語も喋れず、理屈や物の道理も通じず、平均的な頭だったジョーが世界一IQの高い男になってしまいます。飲み水という概念もなくなり、水はトイレにしか流れておらず、飲むのはゲーターレード。
ID個人コードを入れるシーンがあるのですが、アメリカのとっても厄介な電話のカスタマーサービスを彷彿とさせ、大ウケしてしまいました。人員削減で、電話サービスの殆どをコンピューターの音声認識ナビゲーションが行うのですが(iphoneのsiriみたいな感じです)、なかなか認証しなくてイラッときたりします。
まだ見ていない方はお早めに。
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