2012年06月18日

夏の終止符 KAK YA PROVYOL ETIM LETOM



夏の終止符」(KAK YA PROVYOL ETIM LETOM)は2010年のロシア映画。アレクセイ・ポポグレブスキー監督作品。

ロシアの北極圏辺境の島の気象観測所が舞台です。広大でとてもシンプルな景色の中にある小さな観測所は、人の居ない僻地に閉じ込められたような閉鎖感のある立地条件です。その孤独な環境で世代の違う男二人が日々データを観測し、本庁と無線連絡を取るのが唯一の外部との交信手段。
そんな環境の中で一緒に働く、若い男と中年男のジェネレーションギャップとすれ違いが、ある悲劇を呼び起こします。

あらすじ
ベテランのセルゲイ(セルゲイ・ブスケバリス)と新米のパーシャ(グリゴリー・ドブリギン)は北極圏辺境の島の気象観測所で日々データを取り、本庁にデータを無線で送る日々を暮らしています。島には軍用で使用された残骸のようなものがいくつかあり、核爆弾の不発弾?のようなものをガイガーカウンターでチェックしたりもします。

ある日、セルゲイは観測をパーシャにまかせて妻の好きな鱒を釣りに数日間出かけてしまいます。一人でのびのびと留守番をするパーシャの元へ、本庁から「セルゲイの妻と息子が事故に遭った」という連絡が入ってきます。。。。

欧米のおっさんと比べるとロシアのおっさんって、ちょっと日本人のおっさんと近い部分があるのかな?と思ってしまいました。ベテランのセルゲイは、若いパーシャに厳しく仕事を教えるのですが、たまに小突いたりしてしまいます。欧米だと「パワハラだ!」とか訴えられてしまいそうですね。

頑固で寡黙で、仕事には厳しくプライドを持っているのだけど、とっても家族想いで奥さんの好きな魚を釣りに出かけて行ったり、奥さんから送られて来た連絡についていた略語(スマイリー)を返したり、かなり微笑ましい所もあります。

音楽を一日中聴いて何も無い観測所付近で跳ね回って遊んでみたり、目を盗んだ隙にコンピューターでゲームをしてみたり、まだまだ若いパーシャにはおっさんの気持ちが伝わらず、彼のあり方にただただ恐怖してしまいます。

ジェネレーションギャップがこじれて悲劇を呼んでしまうのですが、閉鎖感のある立地条件の中でどんどん恐怖に駆られてワイルドな行動を取ってしまうパーシャは、まったく笑い事じゃない位に自分で勝手に追いつめられて行ってしまいます。確かに、得体の知れない放射性物質が側にあるような環境の誰もいない島で、得体の知らないおっさんと閉じ込められてしまった、と考えるとかなりきつい状況ではありますが。

そこまで起伏の激しい映画ではないのですが、心理的に追いつめられる状況の緊迫感はなかなかジワジワときます。

おススメの映画です。

夏の終止符 [DVD] / グレゴリー・ドブリギン, セルゲイ・プスケパリス (出演); アレ...
夏の終止符 [DVD] / グレゴリー・ドブリギン, セルゲイ・プスケパリス (出演); アレクセイ・ポポグレブスキー (監督)







posted by 淀川あふるー at 18:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヒューマンドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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