2012年05月31日

その男は、静かな隣人 He Was a Quiet Man



その男は、静かな隣人」(He Was a Quiet Man)は2007年のアメリカ映画。 ドラマ/恋愛/スリラー映画。

クリスチャン・スレーターが、禿げ散らかした冴えないおっさん役で登場します。とろくておどおどした雰囲気は、自己主張の激しいアメリカ人達の間ではほぼ居ない人状態、もしくは邪見に扱われてしまう対象で、心の中に周囲に対するどす黒い恨みを抱えて生きています。

あらすじ
冴えない中年会社員ボブ(クリスチャン・スレーター)は、年下の上司に馬鹿にされながらこき使われる日々を送っています。結婚はもちろんしておらず、家では一人寂しく水槽にいる金魚と会話を妄想する、そんな暮らし振りです。

会社でのボブは机の中に銃を隠し持ち、弾を数えながら誰を撃つか妄想しては実行出来ずにいたそんなある日、ボブの同僚の男が同じフロアにいた同僚達に次々と銃をぶっ放し、殺害して行きます。ボブのお気に入りだった笑顔の素敵な社長秘書のヴァネッサ(エリシャ・カスバート)にとどめの一発を撃とうとしていた男をボブは自分の拳銃で射殺します。

一躍ヒーローとなり、会社での立場や環境が変わったボブ。でも一命を取り留めたヴァネッサは脊髄を損傷しており、全身不随になってしまいます。。。

どんな男の人でもだいたい美しい女性に惹かれるというのが定説ですが、ボブは高嶺の花ヴァネッサに恋心を寄せています。ストーリーの流れからして、ヴァネッサがどんな女であるかある程度予測はついているようで、彼の妄想するディテールは大した物ですが、彼の偏見で作り上げられたヴァネッサ像でしかありません。「身の程を知っていれば不幸が起きなかったのに。。。」とも思えてしまうようなストーリーです。誰でも一度は大志を抱いてみたいのか?暴走する自我が抑えられなくなるような、精神状態の不安定さが生々しいです。

社会で自分が到底就ける事の無いポジションに憧れたり、充実した私生活や社会生活に憧れたり、絶対に手に入れる事が出来ないような女に憧れたり、自分に無い物に対する恨みつらみで精神状態がおかしくなってしまいます。一人で居る分、そういう人達がそこに辿り着くまでどのような努力をしてきたかを考える事は出来ないのでしょうね。

所々で「あれ?」と思わせるヒントになるようなシーンが登場します。ストーリーの展開のさせ方は面白いですね。現実と被現実のからませ方がいいです。

ああ、でも「忘れられない人」がこんなになってしまうなんて。。。

その男は、静かな隣人 [DVD] / クリスチャン・スレイター, エリシャ・カスバート, ウィ...
その男は、静かな隣人 [DVD] / クリスチャン・スレイター, エリシャ・カスバート, ウィリアム・H・メイシー (出演); フランク・A・カペロ (監督)


posted by 淀川あふるー at 17:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヒューマンドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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