2012年03月10日

酔いがさめたら、うちに帰ろう。



酔いがさめたら、うちに帰ろう。」は2010年の日本の映画。原作は漫画家西原理恵子さんの夫で戦場カメラマン・鴨志田穣の自伝的小説。東陽一監督。

アルコール中毒の男性とその家族を描いた映画です。お酒は私も好きですが、この映画のように血を吐くまで飲んでしまって、飲むのを止められないというのはどうもピンときません。昔ヘルス(健康)のクラスで、ドラッグ程ではなくても依存度が高く、アル中男性の息子は同じくアル中になる確率が高い、というのを学んだ覚えがあります。遺伝子的な傾向なのか、それとも環境的な理由なのでしょうか。お酒は簡単に手に入る分、やっかいですね。

あらすじ
戦場カメラマンの塚原安行(浅野忠信)は重度のアルコール依存で、それが理由で漫画家の妻・由紀(永作博美)とも離婚している。塚原は自宅で大量に血を吐いたのを母親(香山美子)に発見され、救急車で病院に連れて行かれる。それは10回目の吐血で、そのまま3ヶ月の入院する事になる。

二人の子供達は由紀が引き取り、すくすくと育っている。吐血を繰り返しながらも酒を飲むのを止めない塚原に呆れ返ってはいるものの、由紀は知り合いの医師を訪れ、夫のアルコール依存症について相談する。。。

薬物中毒やアルコール依存症の患者がいる家庭は、だいたい機能不全に陥ります。そしてある段階まで来ると生活が成り立たなくなってしまいます。漫画で家計を支えていた由紀は、夫が仕上がった原稿を破り捨てた事で離婚を決意します。二人の子供を育てるのに、収入源である仕事の妨げに夫がなってしまったら、子供を食わせる為に離婚か、全員共倒れになるかどちらかしかないですね。

とてもしっかりとしている妻の由紀は、離婚した後も夫とちゃんと交流して、何かあればすぐに駆けつけるし、子供からお父さんを奪わずに面会にも協力的だし、ダメな男にかなり出来た妻です。夫が立ち直ればいつでも家族はやり直せる、そんな暖かい家族環境が背後に見え隠れします。

ダメな夫を演じる浅野忠信さんも、ダメな男なんだけどしらふの時には憎めない親近感を持てるような男性を演じています。舌足らずで可愛い娘に頬を緩ませるような、アルコールさえ飲んでいなければ良い父親という印象が残ります。対する一見頼り無さげに見えるけどしっかりしていて、ちゃんと自分の足で自立しながら夫を見守り続ける妻役の永作博美さんもとても良いです。

ストーリーが良い分、前半のちょっと漫画っぽい演出はいらなかったかな?と思えてしまいました。アルコールを飲んで暴れるシーンで、チャックが開いて黒塗りで悪魔の様に変わった塚原が出て来る、とかそこまで大げさな演出が最後まで続くのかとハラハラしましたが、後半はもっとしっくりする感じです。ちょっと個性的な病院の患者さんたちもとても良いです。主な登場人物だけでなく、周辺人物も上手に個性が引き出されています。

ほんのりと切ない、そんな後味の残る映画です。

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 [DVD] / 浅野忠信, 永作博美, 市川実日子, 光石研,...
酔いがさめたら、うちに帰ろう。 [DVD] / 浅野忠信, 永作博美, 市川実日子, 光石研, 香山美子 (出演); 東 陽一 (監督)酔いがさめたら、うちに帰ろう。 [Blu-ray] / 浅野忠信, 永作博美, 市川実日子, 光石研, 香山美子 (出演); 東 陽一 (監督)酔いがさめたら、うちに帰ろう。 [単行本] / 鴨志田 穣 (著); スターツ出版 (刊)
posted by 淀川あふるー at 16:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | ヒューマンドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by ジョニー・タピア at 2012年03月11日 15:35
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Posted by あふるー at 2012年03月14日 17:57
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