2011年12月19日

八日目 Le huitième jour


"Maman, Tu Es La Plus Belle Du Monde" この映画でも、音楽が上手に使われていますね。

八日目」(Le huitième jour )は1996年のベルギー/フランス 映画。カンヌ国際映画祭で、ダニエル・オートゥイユとパスカル・デュケンヌが主演男優賞をダブル受賞。ジャコ・ヴァン・ドルマル監督作品。ヒューマンドラマ/コメディ映画。

ダウン症の青年ジョルジュを演じているパスカル・デュケンヌは、実際にダウン症を持った俳優で「トト・ザ・ヒーロー」などにも登場しているのですが、この映画で見る通り、アイドルで何故か映画に出て失敗しているような俳優より全然演技上手です。感情豊かなジョルジュ青年の小さな傷心から、絶望まで繊細に表現しています。

あらすじ
施設にいるダウン症の青年ジョルジュ(パスカル・デュケンヌ)は、面会者の誰も来ない施設から抜け出し、ママに会いに行く事を思い立ちます。施設を去るジョルジュを追いかけて、施設にいた犬はジョルジュについて行ってしまう。

その頃、仕事熱心な大銀行の社員教育担当重役のアリー(ダニエル・オートゥイユ)は、妻と娘達が家を出て行ってしまった後も、仕事に没頭する日々を続けていた。週末に娘達だけで会いに来る事になったのだが、迎えに行く事を忘れてしまったアリー。彼が夜の駅に着いた時、既に娘達が電車で戻って行ってしまった後だった。

電話で妻(ミュウ=ミュウ)と口論になり、苛立って妻の家まで車で出かけたアリーは、結局面会する事無く自宅に苛立ちながら引き返すのだが、その帰り道で犬を轢いてしまう。呆然とするジョルジュと犬の死体を車に乗せ、アリーは交番に立ち寄り、ジョルジュを警察に任せようとするのだが。。。

何故自分が妻と娘に去って行かれたのか分かっていなかった、仕事中毒のアリー。そんなアリーが感情の起伏が激しく、子供の様に純粋で我が侭なジョルジュと出会い、振り回されて行くうちに徐々に自分の人生を見つめ直します。

規則正しく毎朝同じ準備を整え、近隣のサラリーマン達と同じ様に車に乗って出社し、盲信しているワーク・セオリーを新入社員達に同じ様に刷り込む事に何の疑いも持っていなかったアリー。ジョルジュの予測不能な行動で日々の生活を乱されて行くうちに、自分の信じていた規律に意味を見出せなくなって行きます。

自分の行動を規制して大人として振る舞っていたアリーがジョルジュの様に感情をぶつけ出し、子供の様に小さな事に喜びを見出します。一方天真爛漫に見えるジョルジュは、どうあがいても自分が絶対に普通の大人の様に生きては行けない事を悟ります。血の繋がった姉からの拒絶や、その姉の複雑な心情、好きな女の子との関係も、結局自立出来ない立場の彼には育む事は出来ない事を理解します。

好きなチョコレートでさえアレルギーを持っていて食べる事が出来ないジョルジュ。救いの無いようなその彼の現状が、すこし現実から離れたファンタジーの様にまとめ上げられているその演出で、少し救いのある映画です。ファンタジーはあっても、綺麗ごとでまとめ上げない所は凄いですね。そしてやっぱりちょっと泣けます。

八日目 [DVD] / ダイエル・オートゥイユ, パスカル・デュケンヌ (出演); ジャコ・バ...
八日目 [DVD] / ダイエル・オートゥイユ, パスカル・デュケンヌ (出演); ジャコ・バン・ドルマン (監督)八日目 [DVD] / ダイエル・オートゥイユ, パスカル・デュケンヌ, ミュウ・ミュウ (出演); ジャコ・バン・ドルマン (監督)八日目 / サントラ (演奏) (CD - 1997)八日目 [単行本] / 落合 弘志, ジャコ ヴァン・ドルマル (著); Jaco Van Dormael (原著); 青山出版社 (刊)
posted by 淀川あふるー at 17:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヒューマンドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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