英語版
「ミッドナイト・ミート・トレイン」(The Midnight Meat Train)は2008年のアメリカ映画。原作はクライヴ・バーカーの同名短編小説。北村龍平監督作品。スラッシャー映画。
地下鉄で起こる謎の失踪事件を描いたホラー映画です。車社会のアメリカで、電車が走ってるのは一部の大都市のみなので(長距離のディーゼル列車とかは別として)ホーラーのセッティングとして面白いな、と思ったら日本人監督が撮影していて、なんだかしっくりきました。地下鉄の蛍光灯の薄暗い怖さとかが上手に表現されて使われています。
あらすじ
アマチュアのフォトグラファーのレオン(ブラッドリー・クーパー)は、ギャラリーのキュレーター、スーザン・ホフ(ブルック・シールズ)に作品を見てもらえる事になるのだが、普通過ぎて全然ダメ、もう一押しした作品を持ってこい、と言われてしまう。深夜の町に出て被写体を探しているうちに地下鉄の駅構内に入り込み、男達に絡まれている日本人女性を見つける。写真を撮りながら近づき、すぐ側にセキュリティカメラがある事を仄めかして男達を追い払い、女性が地下鉄に乗り込むのを見送る。
次の日、新聞でその日本人女性が名のあるモデルで、昨晩から失踪している事を知り警察に届けるのだが、あまり相手にしてもらえず逆に疑われてしまう。その撮った写真を持ってスーザンの元へ行くと、「こういう作品を3作揃えたら、グループ展に出してあげるわ」と言われ、また夜の町に写真を撮りに行くのだが、地下鉄の駅から出て来た一人の男に惹き付けられ、その男の後を追う。レオンに気づいた男はレオンを引き止めるのだが、その時彼がしている特徴のあるリングに目が止まる。
ガールフレンドの待つアパートに帰り、昨晩撮った日本人モデルが地下鉄に乗り込む際の写真を見てある事に気がつく。。。
どこかで観た事がある駅だと思ったら、撮影されたのはLAメトロだそうです。電車の中でかなりの血みどろスラッシャーが繰り広げられるのですが、掃除するのが大変そうですね。。。
スピード感のあるストーリー展開で、退屈せずに話が進んで行きます。出て来る俳優さん達もキャラクターに合っていて、中でも殺人鬼マホガニーを演じているヴィニー・ジョーンズの、喋らないけど恐ろしく威圧感のあるキャラが怖いです。スーツを着た殺人鬼というのも良いですね。ガスマスクとか、お面とか、火傷で崩れた顔とかの、一目でそれと分かってしまう殺人鬼キャラとは違った、なんだか冷たい怖さを感じます。
そしてそのマホガニーに惹かれ、ストーカーの様につけ回して写真を撮り続ける主人公レオン。止めときゃいいのに。。。確かにマホガニーには人を惹き付けるとても黒い何かがあって、被写体として際立っているし、気持ちは分かるんですが。。。そのダークな魅力に惹かれて普通の写真(彼女の写真)が取れなくなっちゃうとは、あっちの世界に行き過ぎです。
ところで、午前2時過ぎの電車なんて本当に走っている所あるんでしょうか?深夜の電車がオカルトに繋がるという設定は、日本の都市伝説にありそうですよいですね。
かなりエグいグロシーンがあるので、苦手な方は注意。
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