「ゲーム」(The Game)は1997年制作のアメリカ映画。デヴィッド・フィンチャー監督作品。
「全てを持ってる男の誕生日に、何をあげる?」
あらすじ
サンフランシスコが舞台の映画です。48歳で自分の邸宅から飛び降り自殺した、大富豪の父の事業(投資銀行)を引き継いだニコラス・ヴァン・オートン(マイケル・ダグラス)は、48歳の誕生日に”シーモア・アシーズ”(もっと尻を見ろ)というふざけた名前の男からランチの招待を受ける。それが自分と対象的な弟コンラッド(ショーン・ペン)だと悟ったニコラスは、ランチの招待を受け、ある高級レストランに赴く。
レストランで弟コンラッドからCRS(Consumer Recreation Services)の招待状を渡され、「ここに電話すれば、兄さんの人生はもっと楽しくなるよ」とだけ言い渡される。なにげに興味を持ってしまったニコラスは、仕事先のビルの中にあったCRSのオフィスを訪れる。
半日かけて数種類の心理テストやフィジカル(診察)を受けた後、「申し込んだ個人に合わせたゲームだから」「ある日ゲームが始まるけど、それを楽しむか嫌うか、どっちかだけだから」との軽い答えしか貰えなかったニコラスは、ゲームを始めるかどうか決断出来ずにいる。
会議中のある日、番号を教えていないニコラスの個人携帯にCRSから連絡が入り、「貴方の申込は却下されたから」との連絡が入る。その夜邸宅に帰宅すると、等身大のピエロが玄関前に捨てられている。。。
さて、サスペンス映画の中でもかなり好きな映画の一つなのですが、日本でもジャンル別映画の、サスペンス・ミステリー編で第6位に上がるくらい人気のある作品のようですね。
最初の、「全てを持ってる男の誕生日に、何をあげる?」という台詞は、弟コンラッドの台詞なのですが、兄弟だけあって相手の恵まれた環境と、人には見えない影の部分(離婚や父親の自殺の影響)などを全て分かっていてこのバースデイギフトをあげる訳ですね。かなりのショック療法です。
ストーリーはどんどん大掛かりに展開して行って、「ゲームだから」と何度も繰り返し言われているのに、騙されてしまいます。どんでん返しが180度なら、そのまま返し?360度回されるといった感じでしょうか。見る側を騙すのがデヴィッド・フィンチャー監督は上手ですね。
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