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「マルコムX」(Malcolm X)は1992年製作・公開のアメリカ映画で、スパイク・リー監督作品。日本での公開は翌年で、公開当時のブームは凄かったですね。あのインパクトのあるXポスターを、映画館のみならず、洋服屋やら本屋やらで見かけた記憶があります。アレックス・ヘイリー(ルーツで有名な黒人作家ですね。)とマルコムX共著のマルコムXの自伝をベースにして造られた映画です。ということでマーティン・ルーサー・Jr.(キング牧師)記念日第三弾は、公民権運動家のなかでもキング牧師とは対照的に、ラディカルな姿勢で有名だったマルコムXについての映画です。
ストーリーはマルコムXの一生を、幼少期(牧師であった父親が人種差別主義者に惨殺される)、青年期(ハーレムでの青春時代。空き巣で逮捕され獄中生活する中、改心する)出獄した後(ネーション・オブ・イスラムのリーダーであるイライジャ・ムハンマドに出会い黒人解放運動家として運動)の3つに区切って構成されてあります。
マルコムXを演じるのはデンゼル・ワシントンで、この映画でアカデミー男優賞にノミネートはされましたが、逃しています。二部の青年期で、ズートスーツを着ておかしな歩き方してるところが、かなり決まっててかっこいいっす。スパイク・リーも友達のショーティー(ちび)役で出ています。
アレックス・ヘイリーの伝記以外の本でおススメは、当時日本人留学生としてハーレムに住んでいた、フォトジャーナリストの吉田ルイ子さんの著作「ハーレムの熱い日々」です。当時のマルコムXの活動のエピソードなんかも出てきます。吉田さんが撮影した当時のハーレムの写真もいいです。映画を見た後にでも読んでみて下さい。
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